フラムの下部組織で成長したイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットは、2019年に幼い頃から好きだったリバプールに加入。初年度からトップチームに帯同し、無人のスタジアムでプレミアリーグ優勝を祝った。
翌シーズンにはブラックバーンにローン移籍。レンタル先で華々しい活躍を見せ、選手として格段にレベルアップを遂げた。右ウインガーを主戦場とする同選手は昨シーズン、ミッドフィルダーにコンバートされ、プレーの幅を広げた。
しかし、シーズン序盤に負傷により長期離脱が決定。リハビリに懸命に励み、想定よりも早いタイミングで復活し、復帰戦ではゴールを決めるなど堂々たるプレーぶりを披露してみせた。シーズン後半こそベンチ外も続いたが、今季はふたたびトップチームの一員として古巣フラムとのプレミアリーグ開幕戦でも途中出場を果たした。
ホームチームの脅威的な運動量に押され続けたリバプールだが、ダルウィン・ヌニェスとともに試合の流れを変え、同点弾のキッカケとなった。PKさえなければ勝利も狙えたチームにおいて、印象的なパフォーマンスを繰り返した。
いまだに19歳と今後10年以上はトップレベルで活躍できる選手であり、そのポテンシャルは大器を感じさせる。昨年の夏には2026年までの契約を結んだ元フラムMFだが、英『Daily Mail』によれば、リバプールは2026年以降も若き逸材をチームに留めるため、給与アップも含んだ新契約を用意しているようだ。
チアゴ・アルカンタラやカーティス・ジョーンズらが負傷で離脱中。今後は出場時間が増えると見込まれ、中盤での好プレーが期待されている。プレシーズンでは本職の右ウイングでもプレーしており、モハメド・サラーのバックアップとしても重宝される。
はたして、リバプールはハーヴェイ・エリオットと新たな契約を締結できるだろうか…?