来夏の移籍市場において、ボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガム獲得に動き出すことが周知の事実となっているリバプール。若きイングランド代表ミッドフィルダーを巡る獲得レースが熾烈を極め、その代役にも目を配っている。
さらに、中盤補強の噂が過熱してきているのは、怪我人の多さ。いまや中盤だけに限った話ではなくなったが、アレックス・オックスレイド=チェンバレンやカーティス・ジョーンズらが戦線離脱しており、30歳を超えたジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーに過度な負担は禁物だ。
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ移籍が決定したポルトガル代表MFマテウス・ヌネスやクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾヴィッチらを筆頭に候補として挙げられてきたが、新たな選手の名前が浮上してきた。
海外メディア『90min』によれば、リバプールはブライトンで印象的なパフォーマンスを披露しているエクアドル代表MFモイセス・カイセドに関心を抱いており、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、ユベントス、バルセロナ、アトレティコ・マドリードらも興味を寄せているという。
2021年2月にブライトンに加わった同選手は、ベルギーでの武者修行を経て、昨シーズン後半戦はプレミアリーグで8試合に出場。今シーズンは開幕戦からレギュラーポジションを確保し、中盤に欠かせない存在になっている。
ただし、今夏における放出はあり得ない。マリ代表MFイヴ・ビスマをトッテナム・ホットスパーに売却し、マルク・ククレジャをチェルシーに放出。ニール・モペイにも退団の噂が出ており、これ以上の放出は、補強がうまいブライトンだとしても耐えきれない。
本当に興味を持っている場合、リバプールが狙うのは来年の夏になるだろう。アレックス・オックスレイド=チェンバレンは契約満了に伴う退団が濃厚で、ギニア代表MFナビ・ケイタも契約更新が難航している。加えて、ジェームズ・ミルナーももう1年契約延長するとは限らない。
ジュード・ベリンガムを加えて、枚数が足りない状況に陥りそうで、一気に “2枚獲り” もあり得る。世代交代を図るリバプールは20歳のエクアドル代表ミッドフィルダー獲得に動き、移籍を成立させることができるだろうか…?