リバプールが契約更新を目指すギニア代表MFナビ・ケイタの周辺が慌ただしい。体調不良から復帰したと思った矢先、マンチェスター・ユナイテッド戦を前に負傷離脱。中盤の枚数が限られている中、絶好の出場チャンスを逃してしまった。
同選手にとって、アンフィールドでのキャリアは怪我と隣り合わせ。コンディションが戻ったと思ったら負傷し数週間〜数ヶ月離脱。ふたたびゼロからコンディションを取り戻す途中でシーズンが終了し、RBライプツィヒ時代の輝きを放てずにいる。
昨シーズンは離脱期間も短く、ついに本領発揮…と思われていただけに、今回の怪我は悔やまれる。負傷の影響もあり、レギュラーの座を掴みきれない同選手は現状に不満を抱いているとも言われており、来年までの契約更新に暗雲が立ち込めている。
そんな現状を知ってか知らずか、古巣RBライプツィヒが再獲得に関心を示している。英『The Mirror』によると、レッドブル・グループ以外にもボルシア・ドルトムントが興味を持っており、獲得の可能性を伝えている。
ただし、この夏にギニア代表MFを手放すプランはリバプール側にはないだろう。ただでさえ少ない枚数に加えて、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらは年齢からフル稼働は難しい。ハーヴェイ・エリオットも改善すべきポイントも多く、全幅の信頼までもう少し時間がかかる。
コンディションさえ整えば、独特なリズムのドリブルで相手を掻い潜り、ペナルティエリア付近で絶妙なパスを供給できる同ミッドフィルダーは貴重な存在。27歳と選手として脂が乗っている時期だけに、フリーでの退団を受け入れてでも今夏の移籍市場での放出はあり得ない。
理想論だけで言えば、ドルトムントにギニア代表MFを譲渡し、幾分かの移籍金でイングランド代表MFジュード・ベリンガムが取れれば最高だ。それはあくまで世迷言。ドルトムントも若きミッドフィルダーを手放す計画はなく、実現する確率はゼロ。
はたして、リバプールはナビ・ケイタを説得し、来シーズン以降もアンフィールドでプレーさせられるか。はたまた、契約延長を拒否し、来夏での退団を希望するのか。今夏での売却はないと信じているが、どのような展開が待ち受けているのだろうか…?