セネガル代表FWサディオ・マネがチームを去り、新たにウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを補強したリバプール。様々な面でまだまだ成長途中であり、プレミアリーグに慣れるためには時間を要する。
ディオゴ・ジョッタが負傷で離脱していたため、同ストライカーを使わざるを得なかったものの、今後はロベルト・フィルミーノとジョッタを先発に起用し、徐々にイングランド生活に馴染んでいくのが現実的な路線だ。
そして、ゴール前での爆発が期待されるのが、”昨シーズンの得点王” エジプト代表FWモハメド・サラー。ここまで2ゴール2得点を国内リーグで記録している同選手だが、試合における影響は限定的。かつての “ワンダーボーイ” マイケル・オーウェンは存在感を失っているとした上で、プレーしているポジションに疑問を投げかけた。
「彼はほぼ存在感がなくなってしまっている。試合前にも感じた。今シーズン、彼がどれだけワイドなポジションを取っているか。」
「新しいセンターフォワードと関係があるのか?とはいえ、彼は(エバートン戦の前まで)直近3試合欠場しているんだけどね。」
「ところが、ヌニェスがいない間でも、彼はまだワイドでプレーしている。このパターンが今シーズンも続くのかどうか。エバートン相手には明らかに継続していたよ。」
ポジションも低く、左サイドバックのマンツーマン気味のディフェンスに苦しみ、ゴール前まで入り込めないことも多い。ダルウィン・ヌニェスが前線に入った際には連携面でまだ改善点があり、さらに苦しむシーンは多い。
そんな苦境においても、左足から繰り出すパスやクロスでチャンスを作り出しているものの、今夏に契約延長したエースに期待するのは、やはりゴール。チームからの指示なのか、本人の考えやコンディションの影響なのか、その真意はわからない。
不安定なスタートを送るリバプールを象徴するかように、オーウェンが言う通りに存在感がなくなってきている。しかし、そこはエジプシャン・キング。そろそろ本来の得点力を発揮してくれる…と信じたい…