コミュニティ・シールドでの勝利が嘘のように、リバプールはプレミアリーグが開幕してから元気がない。初戦ではフラムに運動量で上回られ、クリスタル・パレス戦もあっさりと先制点を献上。マンチェスター・ユナイテッド戦でも相手に飲まれ、ボーンマス戦以外ではスッキリしない試合展開が続く。
前線、中盤、ディフェンスラインに限らず負傷者が相次いでおり、さらに主力の高齢化が追い討ちをかける。ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーの衰えが目立つ中、ハーヴェイ・エリオットらにはまだまだ経験値が足りない。
本来であればスタメンを連ねるべきナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは毎シーズンのように怪我に悩まされ、今季もすでに戦線離脱。中長期に渡りチームを外れることが決定しており、リバプールは移籍市場の締切ギリギリでユベントスからアルトゥールを緊急補強していた。
チームを最後方から支え、先日のマージーサイド・ダービーではビッグセーブで引き分けに持ち込んだブラジル代表GKアリソン・ベッカーはチーム全体で改善するために努力していることを告白しつつも、自分たちのプレースタイルにこだわるべきと主張した。
「僕たちは、みんなが見慣れているようなレベルには達していないが、努力しており、戦っている。それは怪我人の多さ、私たちを取り巻く状況のせいだと思う。」
「その理由はいくらでも指摘できる。最終的には僕らの責任だ。ピッチの上で正しい態度をとり、そういった問題に対して働きかけ、問題を解決していかなければならない。」
「サッカーでそれを解決する、これが僕たちの考えだ。私たちは、自分たちの考えるサッカーを貫かなければならない。私たちも戦わなければならないし、時にはもっとタフでなければならない。そのための努力はしているし、そこに到達しつつある。」
The Independent