ボーンマスに快勝し、ニューカッスル相手に劇的ゴールで白星。グディソン・パークでのマージーサイド・ダービーでも少しずつ調子を取り戻した印象もあったリバプールだが、チャンピオンズリーグ・グループステージ第1節ナポリ戦は散々な結果に終わった。
開始5分でPKを与え、先制点を献上。その後もPKを奪われたものの、守護神アリソン・ベッカーがセーブで窮地を救う。しかし、ディフェンスラインの裏を簡単に突かれ、中盤でのプレッシングは簡単にかわされ、自チームのミスも目立ち、結果的には4失点での大敗。
プレミアリーグ開幕から本来のサッカーを展開できていないリバプールだが、徐々に負傷で離脱していた選手たちも戻ってきており、怪我人の多さを言い訳にできない状況になりつつある。明らかにコンディションが整っておらず、チームワークやパッションも感じられない。
一部気を吐く選手もいるにはいるが、チーム全体には暗雲が立ち込めている。ユルゲン・クロップ監督もナポリ戦での敗戦には言い訳もできず、スタジアムに足を運んだサポーターたちに謝罪の言葉を連ねるに留まった。
「リバプールからナポリまでは長いフライトだ。彼ら(ファン)が費やしたものについては、100%理解している。とても残念な夜で、彼らには “申し訳ない” と言わなければならない。」
「メディアと話すのは初めてではなく、もう何度も言っている。今夜の問題は明らかだった。まず、ナポリが本当に良い試合をし、我々は本当に悪い試合をした。なぜ悪い試合をしてしまったのか?」
「PKで始まり、その直後にまたPKという流れは無視できない。この雰囲気の中で、簡単なことではない。しかし、我々の問題は十分なプレーができなかったことだ。」
「つまり、我々においてはコンパクトになりきれなかったということ。コンパクトにプレーできたシーンはひとつもなかった。60分にも渡り、カウンタープレスの場面は一度もなく、それぞれが遠くにいたからボールをたくさん失った。」
チアゴ・アルカンタラが入り、少しは上向いた中盤でのプレス。前線にはディオゴ・ジョッタも戻ってきており、少しずつだが明るい材料が増えつつある。ただし、個人の力以上に、チーム全体としての活気を取り戻さなければ、このままズルズル引き分けや負けを増やすだけだ。
浮上のキッカケを掴めずにいるリバプールだが、応援するサポーターたちにできることは信じることのみ。これからの復調を期待しつつ、毎週の試合を追っていきたい…