クイーン・エリザベスの死去に伴い、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦とチェルシー戦が延期。ミッドウィークにはチャンピオンズリーグを戦ったリバプールだが、久しぶりのプレミアリーグで改善した姿を披露すべき、アンフィールドに好調ブライトンを迎えた。
試合は序盤からアウェイチームのペース。柔軟な攻撃に翻弄され続け、早々と2失点。アリソン・ベッカーが止めていなければ、それ以上の失点をしていてもおかしくない状況が続いたが、徐々にペースを掴んだリバプールは後半にかけて逆転に成功。
しかし、ブライトンも意地を見せ、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールのハットトリックで引き分けに持ち込む。今季のリバプールはほぼ全試合で先制点を献上し、逆転しても守りきれない。なんともチグハグな展開が続く中、ブライトン戦後に試合を振り返ったユルゲン・クロップ監督は選手たちを信頼しつつも、全員で乗り越えなければならないと強調。
「私たちは十分な説得力がなく、100%失点しないと確信していたとは言えない。」
「私たちはこの状況を乗り切らなければならない。選手たちはもっといいプレーができる。安定性と一貫性、そして最高のディフェンスが必要だ。」
「我々はプレッシャーにさらされており、もっとうまくやりたいし、もっと勝ち点を取りたい。さらに、もっと上位に行きたい。」
「でも、本当に良い相手に2点リードを許した。我々は働き続けなければならない。」
「改善し続けなければならないし、一緒に乗り越えなければならない瞬間。みんなが聞きたいことを言うことはできない。それが現実なんだ。」
改善しなければならないと毎試合のようなコメントに終始したクロップ監督。オーナー陣からの信頼度は厚く、いますぐに解任になることはないはずだが、メディアは同監督の進退について騒ぎ立てる。
世代交代の失敗や負傷者の続出とマイナス要素が目立ち、とくに中盤からディフェンスラインにかけて改善が見られない。非常に苦しい状況だが、数多の難局を乗り越えてきたドイツ人指揮官を中心に、ふたたび圧倒的な強さを見せてくれるはずだ…