リバプールのキャプテンとして、ユルゲン・クロップ監督の指揮のもとでチャンピオンズリーグやプレミアリーグ、FAカップ、リーグカップと主要タイトルを次々に獲得し、さまざまなトロフィーを掲げた元サンダーランドMFジョーダン・ヘンダーソン。
近年は年齢を重ね、全盛期のようなプレーぶりを披露できていないものの、ピッチ全体をカバーし、強烈なプレッシングで前線からボールを奪うゲーゲン・プレスの申し子とも言える活躍ぶりは、リバプールの歴史に名を刻むこと間違いない。
その能力は、イングランド代表でも重要な役割を担っている。若い選手も多いチームにおいて、その経験値は貴重で、キャプテンを務めるトッテナムFWハリー・ケインらとともに精神的支柱として、ピッチ内外で影響力は絶大だ。
ドルトムントやリバプールで大成功を収めた世界的な指揮官でもあるユルゲン・クロップ監督。EURO2020ではイングランド代表を準優勝に導いたガレス・サウスゲイト監督。
クラブと代表で違いがあるにせよ、両監督のもとで長らくプレーしてきたジョーダン・ヘンダーソンは彼らのアプローチの違いを明かしている。
「ユルゲン・クロップは、付いていきたくなる人だと思う。彼はカリスマで、彼の言うことはすべて信じられる。グループの前ではとてもよく話し、自分が何をしたいのかがはっきりしていて、みんながそれに従うんだ。」
「ガレス・サウスゲイトには、もっと選手たちを巻き込んで、彼らの意見を聞き、彼らがどうしたいのかを確認するような、異なるアプローチがあると感じている。彼は仕事のやり方が違うし、2人ともうまくいくんだ。」
カルビン・フィリップスの負傷もあり、カタールW杯出場が近づいている同ミッドフィルダー。年齢的にも最後のW杯になり、各クラブで躍動する若手も多いイングランド代表だけに、グループステージを勝ち抜き、ベスト8どころか、ベスト4や決勝進出も期待される。
直近のネーションズリーグでは散々な結果に終わった。それでも、本番では何が起こるかわからない。そんなシーンにおいて、数多くのタイトルを勝ち取ってきたジョーダン・ヘンダーソンの存在は欠かせないはず。
スリー・ラインオンズは周囲の雑音を拭い去り、EURO2020のような好成績を収められるか注目だ…