バイエルン・ミュンヘンに移籍したセネガル代表FWサディオ・マネの代役として、高額な移籍金で加入したのが、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。そもそも異なるタイプの選手であり、直接的な代役ではないが、タイミングがタイミングなだけに期待が大きかった。
さらには、身長の高さや同時期での加入ということもあり、マンチェスター・シティに入団したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドとも比較される。元ドルトムントFWは、開幕からゴール前で爆発。同クラブではこれまでに11試合17ゴールと、驚愕のペースで得点を量産し続ける。
ウルグアイ代表FWもコミュニティ・シールドで得点を挙げ、フラム戦でもゴールとアシストを記録し、上々のスタートダッシュ。ところがプレミアリーグ第2節では頭突きを見舞い一発退場。出場停止が明けた後もチームにフィットしていない感が否めない。
恐ろしいほどのゴール率を誇るノルウェー代表ストライカーとの比較に、かつてリバプールでプレーした元アイルランド代表FWロビー・キーンは元ベンフィカFWに同情しつつも、その才能を評価しており、ただ時間が必要なだけだと主張している。
「少し不公平だが、彼に特別な注目が集まっているのは明らか。(アーリング・)ハーランドがあれだけうまくいっているのに、なぜ彼はダメなのかと、みんなが(ダルウィン・)ヌニェスに注目しているのだから。」
「異なる状況で入ってきた異なる選手なので、必ずしも正しいとは言えない。常に比較できるわけではないが、ヌニェスを少し不利益を被ったね。二人とも同じ時期に大金を投じて加入したが、一方だけ活躍しているんだ。」
「間違いなく彼の自信に影響しただろう。かなり良いスタートを切ったけど、あれ(クリスタル・パレス戦での退場)ですぐに後退してしまった。」
「いずれにせよ適応の時期だった。プレミアリーグの激しさには慣れないだろうし、特にクロップのチームでのプレーは、常に前へと出てくるし、エネルギーに満ち溢れている。前のチームではそんなことはあり得なかったから、スピードに乗るまでに少し時間がかかるのはいつものことだ。」
「何かを持っていない限り、誰かに大金を使うことはないだろう。」
「彼は前のクラブで多くのゴールを決めたし、一度足元を固めればリバプールでも同じようにできると確信している。彼にはただ時間が必要なんだ。」
GOAL
プレミアリーグのスピードにも慣れておらず、クロップ・サッカーにも適応しきれていない。周りとの連携もいまいち。あらゆる面で改善しなければならず、ストライカーとしては最大の評価ポイント、ゴール前での決定力を高めなければならない。
今季はあくまで慣れる期間と割り切り、来シーズンでの開花に期待したいところだ…