バイエルン・ミュンヘンに移籍したセネガル代表FWサディオ・マネと入れ替わる形で、リバプールに加入したウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。大きな期待を抱かれて、しかも大金での補強ということもあり、いまだ輝けない同ストライカーは批判されて久しい。
プレミアリーグ第2節クリスタル・パレス戦での一発レッドカードも評価を低下させる要因になり、加入当初の期待は薄れ始めている。まだ加入してから日も浅く、イングランドサッカーや生活に慣れている途中。コロンビア代表FWルイス・ディアスがすんなり適応したことも、フィットし切れないウルグアイ代表ストライカーのバッシングを助長してしまっている。
裏に抜け出す動きこそ一級品だが、それ以外のプレーが拙い。リンクアップやボール保持、前線からの守備など改善しなければならない要素が山積みだが、ユルゲン・クロップ監督は同選手と話し合いを設けた事実を明かしつつ、心配していないことを強調した。
「ダルウィン(・ヌニェス)は、まだ適応している最中だ。新しい選手が入ってくると、誰もが彼らのことを話題にし、すぐに輝いてほしいと願うもの。それは時々起こることで、そうでない場合もあり得る。」
「ただ(日曜日に)ペピン・リンダースも交えて一緒に長い話し合いをしたんだ…僕のポルトガル語はまだ良くないからね。ただ、我々は本当に落ち着いていると伝えた。彼が心配そうな顔をしていないことが、私たちにとっては重要なんだ。」
「もちろん、3試合の出場停止が彼の助けにならなかったのは明らか。チームは好調ではないし、それはストライカーにとって、特にフィニッシャーにとって、簡単なことではないんだよ。」
ファビーニョやコスタス・ツィミカス、ましてチアゴ・アルカンタラですら負傷の影響があったとは言えども、適応までに半年間から1年を要している。これまでのプレーぶりだけで評価するには時期尚早であることは確か。チーム状況が悪いことも批判を加速させている。
しかし、その得点感覚はホンモノだ。同国代表の先輩FWルイス・スアレスのように様々な動きを学び、ピッチ上で実践さえできれば自ずとゴール数は増えるはず。批判や比較に苦しむことなく、自分のペースでリバプールに慣れていって、来シーズン以降には主役としてチームを引っ張る存在になってくれる…と信じている…