エミレーツ・スタジアムに乗り込んだリバプールは、ふたたび不甲斐ないパフォーマンスで、さらにはパッションも感じられないプレーぶりで絶好調アーセナルに敗れ去った。ペナルティの判定には疑問が残るものの、勝利に値する試合運びをしていたかと問われれば、答えはノーだろう。
2度に渡り、リードを奪われても同点に追いつくがそこで力尽きる。今シーズンの他の試合のように、先制点を献上。同点まで追いつくのはこれまでの試合でも起こっていることで、そこから失点をしない、もしくは上回るゴールを奪うことができない展開が続く。
そんな中でも、躍動感溢れる動きで攻撃陣を牽引してきたコロンビア代表FWルイス・ディアスが、アーセナル戦で負傷交代。試合後にはユルゲン・クロップ監督も「よろしくない」と発言しており、長期離脱が懸念されていた。
海外メディア『The Athletic』によれば、元ポルトFWは手術こそ必要ないものの、12月末までの離脱が確定。ピッチに戻ってくるのは、早くてもボクシング・デー、クリスマスを超えた年末まで起用できない見込みのようだ。
アーセナル戦でもリバプールの1点目をアシストし、ディオゴ・ジョッタやダルウィン・ヌニェスとの連携から良いチャンスを何度も作った。モハメド・サラーが本調子に戻りきれず、ドリブル突破で局面を打開できるタイプの選手を失うのは、絶不調のリバプールにとっては大きすぎる痛手。
なお、同じ試合で負傷交代していたイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドも2〜3週間の離脱となり、来週のマンチェスター・シティとの大一番には出場できない。
負傷者が徐々に戻りつつあった同クラブだけに、ふたたび主力の離脱は痛すぎる。まして、数少ないポジティブな要素であったコロンビア代表ウィンガーの怪我は、悩み続けるユルゲン・クロップ監督をさらに悩ますことに間違いない。
チーム状況も良くなく、台所事情も悪化。降格圏にも近づいているリバプールだが、苦境から抜け出すことができるのだろうか…