プレミアリーグ開幕からリバプールは低迷し続けている。フラム戦の引き分けがいまでは驚きではないほどに実力を発揮できずに燻り続け、パフォーマンスレベルはもちろん、パッションや気持ちの面でも疑問符が残る戦いに終始。
プレシーズンから負傷者が続出したことも不運。開幕に合わせてベストメンバーを揃えられず、その後もチアゴ・アルカンタラやアンディ・ロバートソンも負傷。週末のアーセナル戦では、好調を維持するルイス・ディアスが数ヶ月に渡る離脱が確定し、トレント・アレクサンダー=アーノルドも数週間ピッチに立てない。
常に主力に怪我人がいる状態だが、問題はそれだけではないことは誰の目にも明らか。かつてリバプールでチャンピオンズリーグ制覇を経験した元ドイツ代表MFディートマー・ハマンは、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンの態度からチーム内に不協和音が生じ始めているのでは?と持論を展開した。
「ちょっとしたことに目を向けると、ミッドウィークのレンジャーズ戦でのジョーダン・ヘンダーソンがそうだった。彼の番号が表示されると、彼は渋々腕章を外し、首を振って帰っていったんだ。」
「これはリバプールの過去5年間で見られなかったこと。私から見て、ヘンダーソンは究極のチームプレーヤーであり、プレーしないときでも、途中出場としても自分の仕事をしていた。」
「交代したとき、彼は監督と握手して、(交代せずとも)すべて順調だったと言っていた。」
「チーム内や監督との間に問題があることを示す兆候が “少し” 表れたのかもしれないね。」
talkSPORT
結果が出ない時期は、どんなチームであっても雰囲気は悪くなるもの。それは、若手のチームに限らず、経験豊富な選手たちが集うリバプールも同じ。1試合少ないと言えども、10位に沈む。劇的勝利や快勝で不調を抜け出せると思いきや、次の試合では低調なプレーぶりが戻る。
何が悪いのか…的確に言い当てることができる人はいない。それでも、ここまでの功労者たちのプレーぶりが一向に上がらない。ファビーニョやフィルジル・ファンダイク、モハメド・サラーらも例外ではなく、ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらには急激な衰えが襲っている。
暗中模索状態から抜け出せずにいるリバプールだが、前オーナーの失策などで低迷したチームをふたたびイングランドだけではなく、ヨーロッパでもトップに引き戻したドイツ人指揮官やコーチ陣、現オーナー陣を信じ続けるしかない…