リバプールの下部組織出身で、トップチームではキャプテンとしてチャンピオンズリーグ制覇。現役時代は世界でも有数のミッドフィルダーとして君臨し続けたスティーブン・ジェラード。しかし、選手時代とは異なり、監督として初めてのプレミアリーグ挑戦は失敗してしまった。
昨シーズンの途中にレンジャーズからアストン・ヴィラに引き抜かれ、一時期は勢いを感じさせるサッカーで調子を転換させたが長続きせず。今シーズンはプレシーズンからチーム作りを任せられたが、アシスタントコーチの退団は大きな痛手となり、明確なサッカースタイルを確立できずに今季わずか2勝。
先日行われたフラム戦でも成績を残せず、その試合後に解任が正式発表された。スコットランド時代には圧倒的な強さでリーグ優勝を成し遂げたものの、イングランドではその力を見せつけるには至らなかった。
スティーブン・ジェラード監督と同時期にリバプール・アカデミーで成長し、副キャプテンとして同選手をサポートした元リバプールDFジェイミー・キャラガーは、数日前に話す機会があったことを明かした上で、今後のキャリアについては分からないと発言している。
「選手を見ることはいつでもできる。しかし、どの監督も仕事に就くときには、選手が最高のパフォーマンスをしていない場合、その責任を負うのは監督であることを理解している。」
「スティーブンはそのことをよく分かっている。彼は、個人的にもチーム的にも、ある種のパフォーマンスには失望していることだろう。」
「しかし、経営に携わる以上、チケットの値段はわかっているはずだ。結果が思わしくなかったり、選手が失望したり、パフォーマンスを発揮できなかったりすれば、それを背負うのは監督だ。」
「それがフットボール・マネジメントの残酷なところだね。」
「スティーブンが戻ってくるか、12ヶ月待つかは分からない。数日前に今後の試合について彼と話したが、彼は馬鹿ではないので状況はわかっている。」
「本当に面白いことになりそうだ。この先20年監督を続けたいのか、それとも自分にとって魅力的な仕事を選ぶのか、そういう話ではない。」
「彼は、これまでにもそういう仕事を選んできたと思う。スティーブンがチャンピオンシップに挑戦するかどうか、私にはわからないよ。」
Sky Sports