マンチェスター・シティとのビッグマッチに見事勝利し、続くウェストハム戦でも絶好調とまで行かないが、期待を抱かせる内容で白星を手に入れた。完全に調子が上向いた状態で臨んだノッティンガム・フォレスト戦で力尽きた。
人数をかけて守備を行い、前線の数枚でのカウンターを徹底するホームチームに対して、リバプールは攻略に苦しむ。それでも、フリーキックやコーナーキックからは何度もフィルジル・ファンダイクがフリーになるものの得点を生めずにいると、55分に元リバプールFWタイウォ・アウォニイに先制点を許す。
その後もなんとか得点を奪いたいアウェイチームは攻め続けるが、ディーン・ヘンダーソン率いる堅いディフェンスに苦しみ無得点のまま試合を終え、最下位のチームに勝ち点 “3” を奪われた。引かれた相手に対しての攻略法は長年の課題であり、今シーズンも克服は難しいのかもしれない。
この試合ではダルウィン・ヌニェスやチアゴ・アルカンタラも試合に出れない不運があったため、ファビオ・カルヴァーリョやカーティス・ジョーンズが先発。ローテーションの意味合いも強いが、元イングランド代表MFポール・スコールズはチームのキャプテンをベンチに置いた采配に疑問を抱き、仲違いか怪我があるのではないかと推察している。
「彼はジョーダン・ヘンダーソンをベンチに置いているが、彼はプレーすべきだ。チームのリーダーなんだ。彼はキャプテンであり、カゼミーロのような役割で、みんなを動かしているんだよ。」
「彼(ヘンダーソン)と仲違いしているのか、ケガを抱え込んでいるんだろう。何か違和感があるね。」
Premier League Productions
若手選手を起用すること自体が悪いことではない。ハーヴェイ・エリオットも合わせて、21歳以下の選手を多く使った結果、敗戦を喫してしまったため矛先がそこに向かうのは致し方ない。
たしかに、ジョーダン・ヘンダーソンが先発すれば周りの動きは良くなるかもしれないが、元サンダーランドMFも決して創造性豊かではない。精神的支柱という観点から見れば、ジェームズ・ミルナーがスタメンに名を連ねており、そこまで深刻に扱う問題でもなさそう。
ミッドウィークにも試合を控える中で、あくまでローテーションでしかない。元マンチェスター・ユナイテッドMFの主張は少々飛躍し過ぎだが、カーティス・ジョーンズよりも能力や経験値が高いイングランド代表MFが先発していれば、結果は変わっていた可能性はある…