6年間に渡ってリバプールの前線を引っ張り続けたセネガル代表FWサディオ・マネがドイツに去り、その代役として加入したのが、元ベンフィカFWダルウィン・ヌニェス。多額の移籍金に加えて、昨季数多くのゴールを決めた “大柄な” フォワードには大きな期待をもって歓迎された。
コミュニティ・シールドではマンチェスター・シティ相手にゴールを決め、フラム戦でも2戦連発弾。上々の立ち上がりにも見えたが、次の試合で地獄に落とされる。クリスタル・パレス戦では相手センターバックの執拗なマークにイライラした同フォワードは、頭突きをお見舞いし一発レッドカード。
アンフィールドでのデビュー戦で “ある意味” 華々しいお披露目となったが、その後は3試合出場停止。プレミアリーグにも慣れ、自らの行為を反省したことでふたたびゴールを決め始めているウルグアイ代表FWには、同国の大先輩で、過去にはリバプールでもプレー経験を持つFWルイス・スアレスから退場直後に連絡を受けていたことを明かしている。
「わざわざ電話を取ってメッセージを送ってくれる人はあまりいないからね。彼の身振りは僕にとって本当に重要だったんだ。」
「ルイスは参考にしている人物であり、世界中のアイドルだね。僕は始めたばかりで若い。彼はすでにリバプールでプレミアリーグでのプレーを経験しているからこそ、そうしたことをすべて知っている。」
「ルイスは、プレミアリーグでは毎試合こういうことが起こるし、見つけ出してくるし、ぶつけてくる。自分を強くして失敗を繰り返さないようにしろ、と言ってくれたんだ。」
「それに、俺みたいなバカの言うことを聞け、と言われました。そのメッセージと彼の好意には本当に感謝しているよ。」
ESPN
ルイス・スアレスも数々の悪行を行った。セルビア代表DFブラニスラフ・イバノビッチに噛み付いたかと思えば、マンチャスター・ユナイテッドDFパトリス・エブラへの人種差別疑惑。他にも挑発的な行為をしてきた悪童だが、バルセロナでは急激に落ち着きを見せ、リオネル・メッシと抜群の連携を見せた。
あらゆる経験を持つからこそ、メッセージの意味合いは重要度が増す。ウルグアイ代表の先輩の言葉を真摯に受け止めて、試合中のイライラ解消方法を探し出し、プレミアリーグを代表するストライカーに成長してくれる…と、ダルウィン・ヌニェスには期待してやまない…