ユルゲン・クロップ監督が2015年から作り上げたチームは終焉が近づいている。セネガル代表FWサディオ・マネが去り、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーら長い間中盤でハードワークに徹してきたミッドフィルダー陣が高齢化で全盛期ほどの活躍を見せられていない。
20代中盤のディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスが結果を残しており、最終ラインではイブラヒマ・コナテが安定したプレーぶりで起用に応えている一方で、中盤は期待の若手ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズらに依存する試合も多い。
本来であればヘンダーソンらと入れ替わり、スタメンを担ってもらいたかったナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは毎年のように怪我を繰り返し、契約満了に伴い今季限りでの退団が現実味を帯びてきている。
中盤の強化は喫緊の課題であり、この夏にも解決に向けて動き出していた。しかし、乗り出す時間が遅すぎたため、ユベントスで出場機会に恵まれない元バルセロナMFアルトゥールを獲得したのみ。来夏には大幅な刷新が期待される中、ユルゲン・クロップ監督はオーナー陣からサポートの確約を手に入れたようだ。
かねてからトップターゲットとして噂されてきたボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガム獲得に向けて、オーナー陣が8600万ポンド(約120億円)を準備すると、独『Bild』が伝えている。
ただし、レアル・マドリードやチェルシーを始め、数多くのメガクラブが狙う逸材だけに、移籍金が高騰する可能性もあり、所属クラブは1億2800万ポンド(約179億円)ほどの法外とも言える金額を設定しているとも。
2025年までドイツの強豪クラブと契約を結ぶイングランド代表MFを巡る情報は毎日のように変化している。レアル・マドリードが有利との報道もあれば、リバプールがリードしているとのニュースもあるため、どこに真実が眠っているかは掴みづらい。
それでも、リバプールが同選手を狙っていることは周知の事実であり、例えチャンピオンズリーグ出場権を逃したとしても、問答無用で獲得を試みることだろう。はたして、元バーミンガムMFをアンフィールドに迎え入れることができるのか…?