開催地のメリットがあったといえども、EURO2020では準優勝。フィル・フォーデンやジュード・ベリンガム、ブカヨ・サカら才能溢れるタレント軍団に変わりつつあるイングランド代表は、ベテランや中堅選手とがうまく融合し、カタールW杯では危なげなく勝ち上がり。
次の試合では、ベスト4進出を懸けて前回王者フランス代表と対戦する。エンゴロ・カンテやポール・ポグバら主力を欠く中、若手やベテランが奮起。抜群の強さを見せ付けてグループステージを突破すると、ポーランドにも快勝。ベスト8に駒を進めた。
大会が開始する前には、選出にも疑問の声があがっていたリバプールMFジョーダン・ヘンダーソンは、好調を維持するスリーライオンズにエネルギーを注入。先発したウェールズ戦やセネガル戦でもさすがの経験を見せ付け、攻守にバランスをもたらした。
同国代表のキャプテンを務めるトッテナムFWハリー・ケインは、同選手のパフォーマンスを称賛しつつ、類稀なるリーダーシップにも賛辞を送っている。
「(ジョーダン・)ヘンダーソンは、僕がこれまで一緒にプレーした中で最高のリーダーのひとりだ。本当によく声を出し、最大限まで追い込む。だからこそ彼は素晴らしいんだ。」
「試合中、ボールのあるときもないときも、みんなを引っ張っていくようなプレーを見せてくれた。また、プレッシングに行くとき、彼の声が背後から聞こえてくるのは良いことだね。」
「チームには様々なタイプのリーダーが必要で、4、5人の異なる個性を持ったリーダーがいる。ヘンダーソンは、どんな人であろうと、どんなことをしてきた人であろうと、背中を押し続けてくれる。」
「昨日(セネガル戦)は素晴らしいパフォーマンスで、彼が得点するのを見れたし、他の多くの良いことも、チームの中での彼の役割に起因しているんだ。」