アメリカやウェールズ、イランらとのグループステージを首位で突破し、ラウンド16ではセネガル代表を一蹴したイングランド代表。ベスト4を懸けた試合では、惜しくも前回王者フランス代表に敗れたものの、活躍した若手選手も多く、未来に望みをつなぐ形でワールドカップを終えた。
ウェールズ戦からスタメンに定着したリバプールMFジョーダン・ヘンダーソンも、32歳のベテランながら経験を見せ付けた。ジュード・ベリンガムやデクラン・ライスら若きミッドフィルダーとともに中盤にバランスをもたらし、ピッチ上でリーダーシップを発揮。
すでに年齢も32歳。近年は負傷の回数も増えており、シーズンを通しての活躍が難しくなってきているだけに、イングランド代表引退も囁かれる。ところが、同ミッドフィルダーは引退の噂を笑い飛ばし、いつでも最後のワールドカップになるかもしれないという気持ちで取り組んでいると、自身の考えを述べている。
「おお…うっかり口にしちゃいましたね?」
「36歳の選手がワールドカップで活躍するのをたくさん見てきたから、(プレーするのを)できない理由はないよ。」
「正直なところ、最後のワールドカップがいつになるかわからない。21歳でも26歳でも、何歳であっても、ワールドカップはそう何度もあるものではなく、わからないものなんだ。」
「ワールドカップに出場するたびに、これが最後だと思いながらプレーしてきたし、今回も違いはないよ。」
ITV Sport
ブラジル代表DFチアゴ・シルバは38歳、クロアチア代表MFルカ・モドリッチも37歳。他にも、ウルグアイからはルイス・スアレス(35)やエディンソン・カバーニ(35)、フランスにもウーゴ・ロリス(36)やオリビエ・ジルー(36)らが出場しており、結果を出している。
アルゼンチン代表の中心、リオネル・メッシも35歳で本大会を迎えた。マンチェスター・ユナイテッドを解雇された、何かと話題のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドも37歳で、グループステージでは先発の座を掴んでいた。
スタメンで出場している選手、ベンチからの途中出場でプレーする選手、ベンチからチームを鼓舞する選手など役割こそそれぞれだが、35歳以上の選手が39名も登録。ジョーダン・ヘンダーソンもプレースタイルを少し変更する必要はあるが、36歳であれば問題なく活躍できる年齢だ。
数多くのポテンシャル豊富なミッドフィルダーが頭角を表しているだけに、激しくなる代表選考に打ち勝つ必要もある。それでも、カナダ・メキシコ・アメリカ合衆国の3カ国共同開催となる次回のワールドカップでもピッチで吠えるリバプールMFの姿を見てみたい…と勝手に願っている…