カタールW杯では優勝候補に挙げられ、グループステージでは強さを見せ付けたブラジル代表。監督代表とのラウンド16でも快勝し、ベスト4進出も確実視されて臨んだクロアチア代表戦では、意外な展開が待ち受けていた。
延長戦までもつれた準々決勝だったが、ネイマールが値千金の先制点を奪い、あとは守るだけ。このままブラジルが勝ち抜けると思われたが、最後の最後に同点弾を奪われる。決して威力もないシュートだったものの、センターバックに当たったボールは、ゴールマウスを守ったGKアリソン・ベッカーを破った。
PK戦までもつれると、クロアチアに軍配が上がり、早々の敗退が決まった。各ポジションにワールドクラスの選手たちを揃え、控え組ですら世界レベル。スター軍団の守護神の座を務めたリバプールGKアリソン・ベッカーはそんなにシュートを受けたわけではなく、大会を後にする結果に。
グループステージやトーナメントでも被シュート数はそこまで多くなく、目立つシーンも少なかった。それでも、かつてブラジル代表で正GKを務め、インテル・ミラノなどでも活躍したジュリオ・セザルは、同GKがナンバーワンにふさわしかったと、大会でのパフォーマンスを称えている。
「全体を通して、アリソン(・ベッカー)は良いワールドカップだったと思う。」
「最初の2試合ではあまり試されず、ゴールへのシュートもほとんどなかった。3試合目ではエデルソンが入り、韓国戦で彼は素晴らしいプレーをした。」
「韓国相手のセーブは、なぜ彼が代表チームのナンバーワンを背負っているのか、なぜ彼がチッチ監督のナンバーワンなのかを示した。なぜ彼が先発なのか、誰も疑問に思っていなかった。」
「クロアチア戦では、ゴール前でのシュートは1本、ディフレクトしたボールはアリソンがセーブできず、試合中の出番はほとんどなかった。出番が少ないこと自体は、GKにとって悪いことだと思う。」
「すべての敗北に批判があるのは明らかだ。アリソンはかつて世界最高のGKと言われていたが、今日も彼は間違いなくトップ3だよ。」
Globo Esporte