今シーズン、苦境に立たされているユルゲン・クロップ監督。開幕の段階から怪我人が続出し、満足のいくスタメンを組めずに、リバプールは苦戦を強いられた。加えて、本領発揮できていない選手も多く、ここ数シーズンに渡って示してきた “強さ” を見せられずにいる。
中でも、プレミアリーグ前節のブライトン戦は散々たる結果だった。試合を通じて何もさせてもらえずに、3失点を奪われて完敗。中日に行われたウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとのFAカップ再試合では若手を積極的に起用し浮上の兆しを感じさせたが、不安定なパフォーマンスが続くリバプールには不安が付き纏う。
そうした状況だからこそ、チームを率いるドイツ人指揮官の解任説がどこからともなく流れてくる。この噂を一刀両断したのは、ウェストハムFWマイケル・アントニオ。30年近く誰も達成できなかったイングランドの王者に導いた監督の解任なんてありえないと発言した。
「うわっ、それはおかしい!絶対に無理。滑稽だよ。」
「彼を追い出すなんて、ただの愚行。彼はリバプールでプレミアリーグを制覇した。つまるところ、多くの監督が就任して、それを成し遂げていないんだ。」
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オーナー陣はクロップ監督に全幅の信頼を寄せており、同監督自身も退任の意思はないことから解任はありえない。また、後任となり得る監督に有力候補がおらず、解任は決して賢い選択ではない。
ボルシア・ドルトムントでは今シーズンのように調子が上がらないシーズンを過ごした後に退任したクロップ監督だが、アンフィールドでは世代交代に取り組み、新たな時代の幕開けを狙う…!