昨シーズンは4冠の可能性を残したまま、シーズン終盤まで走り抜けたリバプール。今シーズンもマンチェスター・シティとともにプレミアリーグを引っ張ると思われたが、開幕戦から怪我人の多さも重なり、パフォーマンスが上がりきらない。
ワールドカップ中断期間を経て、再出発を図りたかったリバプールだったが、ブレントフォードやブライトンに完敗するなど、巻き返しのキッカケを掴めず仕舞い。ステファン・バイチェティッチらの起用で少しずつ勢いづいているが、本格的な浮上に向けてさらなる改善が必要だ。
苦しい状態のリバプールだが、元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラは巧みなボールコントロールやパスセンスに加え、的確なプレッシングでボール奪取にも貢献し、MVP級の活躍を見せている。チェルシーとの死闘を終えた同選手は、プレミアリーグでもまだ上位を狙えると口にしつつも、目の前の試合に全神経を注がなければならないと語った。
「チャンピオンズリーグとFAカップに向けて絶好のポジションにいる。」
「プレミアリーグでは望んでいる位置にいるわけではないが、そこそこの位置にはいるね。」
「僕らは一戦一戦やっていかなければならないのが現実。勝ち点3を積み重ねることで、可能な限り上位に食い込むことができる。僕たちの目標は次の試合だ。トップ4に入ることでも、ヨーロッパリーグに出場することでもない。次の試合のことだけを考えている。」
「チームとして団結しなければならない。悪い時だけでなく、良い時もそうだ。」
「確かに(昨季の成績は)僕らに影響を与えた。肉体的なものだけでなく、心理的なものもある。あと少しで全て勝てる寸前だった。ただ、触れただけで、どこかへ行ってしまったんだ。」
「昨シーズンは、人生で最も素晴らしいシーズンのひとつだった。今シーズンはベストの部類には入らないが、それは問題ではない。素晴らしいクオリティーとメンバーが揃っていて、解決することができると思う。」
「僕らは前を向き、次のブライトン戦を楽しみにしている、それだけだよ。」
あまり英語がしゃべれないダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアスの兄貴的存在として、さらには若きバイチェティッチのサポートも欠かさず、チーム内での存在感が日に日に増しているベテランミッドフィルダーの活躍は、ここからの立て直しに欠かせない…