直前の試合で負傷したフランス代表DFイブラヒマ・コナテを欠いて、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズの本拠地に乗り込んだリバプールは最悪とも言えるスタートを切った。前半5分、代わりに出場したジョエル・マティプのオウンゴールで簡単に先制点を許し、12分にはコーナーキックの流れから2失点目。
試合開始早々にリードを広げられると、ファーストハーフは単発でチャンスを迎えても決められずに、ホームチームのペースでハーフタイムへ。後半はギアを上げて怒涛の攻撃を仕掛けたリバプールだったが、最近沈黙を続けるフォワード陣がゴールに迫りきれず、決定機も沈められずに得点を奪えず。
攻め込んだところを突かれて、71分にはまさかの3失点目を取られて万事急須。少しずつ守備が安定し始めた中での大敗にサポーターも失望を隠せない。チームを率いるユルゲン・クロップ監督は最初の15分間に対して失望と怒りを露わにし、試合直後のインタビューで謝罪の言葉を口にした。
「繰り返しになるが、説明できない。しかし、最初の15分間は許されるものではなかった。変える必要がある。私は再びここに立ち、最初の15分間は何の言い訳もできない…申し訳ない。」
「最終的に “3-0” で負けたのは、後半のゴールがおそらく初めてハーフウェイラインを越えたから。ただ、このようなスタートを切った時点で、プレミアリーグの試合では勝ち点に値しない。正しい結果だった。」
「次の試合ではすぐに変えなければならない。エバートンは今日(アーセナル戦)勝って、良い状態にあるから、またポイントを証明しなければならない。」
「とりあえず、最初の15分については失望と怒りで、言葉が見つからないよ。それから、得点すべきチャンスがあった。”2-1″ になっていれば、きっとすべてが変わっていただろう。ウルブズは勝点 “3” に値するよ。」
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現時点で攻撃陣に期待感が持てない中、コナテやフィルジル・ファンダイクを欠いたディフェンスラインも崩壊。怪我人が続き、満足のいくスタメンが組めないのは仕方ないが、それ以上に覇気が全く感じられない戦いぶりはチーム状態の悪さを表している。
ナビ・ケイタやチアゴ・アルカンタラ、そして今の唯一の希望とも言えるステファン・バイチェティッチが活躍していることが苦境の中でのポジティブな要素。
少し調子を上げては奈落に叩きつけられる不安定なパフォーマンスが続くリバプールだけに、低調なプレーぶりのモハメド・サラーやダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポらを変え、ベン・ドークやハーヴェイ・エリオット、ファビオ・カルヴァーリョらを起用するのも面白いかもしれない。
チャンピオンズリーグ出場権確保が難しいリバプールだが、最低でもヨーロッパの大会の出場権は獲得できるのだろうか…?