シーズン序盤戦から苦戦が続くリバプールは、カタールW杯中断前にはフォーメーションを組み替えるなどで徐々にペースを掴み始めたかに見えた。しかし、ワールドカップ後も調子は上がらず、むしろシーズン前半戦よりも事態は悪化している。
ブライトン戦では最悪の出来で、3失点完敗。その後、ナビ・ケイタやステファン・バイチェティッチを中盤に起用し、ムードは上向いたものの、前節ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦ではふたたび3失点を喫した。
ディフェンダーやフォワード陣に怪我人が相次いでおり難しい試合展開が続く中、リバプールで通算104試合63ゴールを記録した元アイルランド代表FWジョン・オルドリッジは、ギニア代表MFナビ・ケイタをスタメンに抜擢する決断を下しているユルゲン・クロップ監督の判断に疑問の念を抱いているようだ。
「ファビーニョのどこが悪いのかわからないし、ジョーダン・ヘンダーソンが試合に出られないのも理解できない。」
「リバプールはウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦でリーダーがいなかった。彼(ヘンダーソン)、もしくはジェイムズ・ミルナーはリーダーでありキャプテンだ。」
「窮地に陥ったときこそ、ナビ・ケイタを中盤でプレーさせることはないだろう。」
「ヘンダーソンやミルナーを起用するのは、中盤でのバトルに勝たなければならないからだ。そして、年齢に関係なく、2人とも仕事をしてくれるはずさ。」
「一言で言えば、そういうことだよ。そして、18歳のステファン・バイチェティッチがベストプレーヤーであることが、何かを物語っているね。」
Liverpool Echo
ジョーダン・ヘンダーソンはイングランド代表では抜群の活躍を見せたものの、今季のリバプールでは代表ほどのプレーぶりは見せられていない。また、近年は年齢の影響でフル稼働が難しく、それはジェームズ・ミルナーにも当てはまる。
キャプテンシーは申し分ないが、現時点でのパフォーマンスを考えると、ナビ・ケイタに軍配が上がってもおかしくはないように思える。ただし、今シーズン終了後に契約満了に伴い退団予定の選手を使い続けるよりは、ファビオ・カルヴァーリョやカーティス・ジョーンズら若手選手を使うのも “ひとつ” の手かもしれない。
はたして、リバプールはシーズン後半戦に巻き返しを図れるだろうか…?