2015年に就任して以来、毎シーズンのように戦力アップを行い、世界でも屈指の強豪クラブに成長させたユルゲン・クロップ監督。昨シーズンには、惜しくもプレミアリーグやチャンピオンズリーグを逃したが、FAカップやリーグカップを制覇し、一時的には4冠を狙える位置につけた。
その反動なのか、今シーズンのリバプールは苦戦に苦戦を重ねている。トップクラブに善戦したかと思えば、残留を争うクラブからゴールを奪えずに敗戦を喫するなど不安定なパフォーマンスが続き、カタールW杯中断期間が明けてからはチーム状態は最悪状態に。
ブライトン戦では何もできずに完敗を喫すると、ドイツ人指揮官の去就が注目の的になり、数々のメディアが様々な見解を報じた。80年代には、クラブのエースとしてリバプールの黄金時代を引っ張った元ウェールズ代表FWイアン・ラッシュは、それでもクロップ監督を信じる姿勢を貫いている。
「ユルゲン(・クロップ)とともに – 私は彼を信じているし、誰もが彼を信じている。」
「全員がフィットしていれば、我々は素晴らしいチームだ。残念ながら、何人か怪我をしてしまっているが、それを乗り越えていかなければならない。」
「良い時期を過ごすのは気持ち良いことで、誰もがそれを好む。もう少しで “4冠” を達成するところだった。」
「真のサポーターは、チームがうまくいっていないときに応援してくれる。選手たちに自信を持たせ、試合に勝てるようにするんだ。」
Sky Sports
前節ウルブス戦ではチャンスがあったものの、ゴールを奪えずに、3失点で打ちのめされた。直近4試合で勝ち点わずか “1” しか稼げていない中で、地元ライバルチームであるエバートンをアンフィールドに迎えた一戦は、浮上のキッカケを掴めるかもしれない試合となった。
相手チームがエースを欠いていたとはいえ、クリーンシートを達成。高速カウンターから、モハメド・サラーの久しぶりの得点で先制点を奪取し、後半には新加入コーディ・ガクポが初ゴールで追加点を奪う。
さらには、負傷離脱していたディオゴ・ジョッタやロベルト・フィルミーノらがピッチに立ち、フィルジル・ファンダイクもベンチに戻った。チアゴ・アルカンタラが怪我してしまったが、主力級3選手の復帰は大きな後押しとなる。
この流れを掴み、ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールはプレミアリーグの順位表を駆け上がれるのだろうか…?