直近2試合、エバートンやニューカッスル相手に2連勝を飾ったリバプールは、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズでの3失点敗戦の衝撃から立ち直ったかに見えたが、今シーズンを通して露呈している不安定さは変わらないようだ。
アンフィールドにレアル・マドリードを迎えたチャンピオンズリーグのファーストレグ。前半の早い段階で2ゴールを奪い、最近の調子そのままに白い巨人を打ち破るかに思えたが、サッカーの神様は別のシナリオを用意していた。
アリソン・ベッカーのミスもあり、前半のうちに同点に追いついたアウェイチームは、後半に3点を積み重ね、最終的には5ゴールを決めての快勝。リバプールは4得点以上の得点差で勝たねばならず、スペイン王者がほぼほぼ次のラウンドへの突破を確固たるものとした。
現役時代はリバプール一筋。長年に渡り、リバプールの最終ラインを支え続けた元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーは、古巣クラブのパフォーマンスをついに庇うことを止め、今季のディフェンスは最低の出来だと痛烈に批判している。
「レアル・マドリードがアンフィールドにやってきて、あのようなパフォーマンスをしたことは称えなければならない。ヨーロッパの夜にあの雰囲気のアンフィールドで、リバプールを打ちのめすチームなんて見たことがない。」
「リバプールは散々だった。恥ずべきことだ。」
「シーズン中、我々は彼らに言い訳を用意し、前シーズンほどうまくいっていないのには理由があると言ってきたが、あの後半は屈辱的だった。」
「チャンスもなく、ゴールが決まった後も戦う姿勢を見せず、ノックアウト式の試合でセカンドハーフに3失点なんて、まったくもってひどい。シーズンを通して、ディフェンスに関しては無様だね。」
CBS
ふたたび流れを掴みきれなかったリバプール。今シーズンは、調子が上がったタイミングで下位チームに敗れてみるなど好調さが続かない。ダルウィン・ヌニェスやモハメド・サラーにゴールが戻ってきたことは好材料だが、脆いディフェンスは最大の懸念事項。
チャンピオンズリーグでの戦いは次の試合で終わりそうだが、まずはプレミアリーグ次節クリスタル・パレスとのアウェイ戦で勝利をもぎ取れるかに懸っている。エバートンやニューカッスル戦での勝利を無駄にせず、来季のチャンピオンズリーグ出場権確保に全力で取り組む時期がやってきたようだ…