エバートンとニューカッスル相手にクリーンシートで勝利したにも関わらず、チャンピオンズリーグ・ラウンド16のファーストレグ、レアル・マドリード戦ではホームながらも5失点を喫し屈辱的な敗戦。そこから立ち直れずに、続くプレミアリーグの試合では、クリスタル・パレス相手に不甲斐ないプレーぶりで、引き分けに終わった。
強豪クラブに良い戦いをした次の試合で、下位チームに敗れるなど不安定なパフォーマンスが続いているリバプール。しかし、最近は負傷者が復帰し始めており、ゴール前での決定率も上昇。国内リーグ戦では直近4試合で無失点で試合を終えており、調子は上向いていると言っていいだろう。
今朝のウルブス戦では試合開始早々の時間帯以外は、チャンスらしいチャンスを作らせず、ふたたびクリーンシートを達成し、2ゴールを奪って白星を手に入れた。チームを率いるユルゲン・クロップ監督も得点を奪われなかったことにはご満悦で、センターバックとファビーニョのプレーに太鼓判を押した。
「我々はそれ(クリーンシート)を必要としているし、(フィルジル・)ファンダイクも同様にそれを必要としている。そして、ディフェンダーにとって厳しい試合の中で、本当に良いものであることは明らか。」
「今夜の私たちは、全体的にとても良いプレーをしていたと思う。しかし、センターバックとファビーニョが一緒になって、あのエリアをどのようにカバーし、どのようにカウンターアタックを阻止し、どのように中盤を守ったのか、これは1枚だけストライカーを前線に置くチームに対して非常に重要なことだが、彼らは本当によくやった。」
「ポゼッションにおいて、ハーヴェイ(・エリオット)やステファン(・バイチェティッチ)のハーフスペースがうまく機能し、多くの場面でかなりいい感じだった。」
「前線では、多くのチャンスを作れるような試合ではなかったが、試合運びがうまくいったし、すべての選手が果敢なプレーを披露し、守備でもハードに働いていた。それが、サッカーの試合に勝つ理由だね。」
今シーズンは不調に苦しんでおり、プレーの強度や選択、速さなどあらゆる面で実力を発揮できていなかったブラジル代表MFファビーニョは、ウルブス戦ではマン・オブ・ザ・マッチ級のパフォーマンスを披露。復活の兆しを見せたことは、後半戦での巻き返しを図るリバプールにとっては大きな後押しとなった。
中盤でプレーした若きミッドフィルダー陣も高いレベルでのプレーを見せ付けており、次節マンチェスター・ユナイテッドとの大一番に良い印象で臨むことができそうだ。
まだまだ改善すべき点は多いものの、少しずつ調子を取り戻しつつあるリバプールだけに、現時点で勝ち点差 “6” のトッテナムを追い抜き、チャンピオンズリーグ出場権を手中に収めてくれる…と信じている…