ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーに全試合でフルコミットは期待できず、ファビーニョも急激にパフォーマンスが低下。ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらも負傷が多すぎて頼りにならず、20歳前後の若手選手に頼っている状態だ。
昨季からメインポジションを中盤にコンバートしたイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットは、ミッドフィルダーやウイングとして全試合でピッチに立っており、ワールドカップ明けからはスペインU-18代表MFステファン・バイチェティッチが重用されている。
現役時代にはリバプールやミドルズブラなどで活躍し、イングランド代表でも35試合に出場したMFスチュワート・ダウニングは、元フラムFWは純粋なミッドフィルダーではないと強調しつつ、今年の夏には最大3人のミッドフィルダー獲得が必要になると主張している。
「ハーヴェイ・エリオットを思い浮かべると、彼は生粋のミッドフィルダーではないと思う。」
「ベストなポジションは右サイドでプレーすることだと思う。でも、彼は(モハメド・)サラーの邪魔にならないように動く仕事をすることになるだろう。」
「(ボーンマス戦で)リバプールの中盤を見た。」
「ジュード・ベリンガムだけがターゲットになるとは思っていない。彼以外にも、もう1人〜2人は必要だ。」
「チアゴ(・アルカンタラ)は怪我に悩まされている。ファビーニョは調子が上がったり下がったりしているし、18歳の(ステファン・)バイチェティッチがに全試合で頼れない。」
BBC Football Daily
大柄でフィジカルにもゴツい選手が多いプレミアリーグにおいて、肉体バトルではエリオットに勝ち目はない。それでも、小柄ながらイングランドで活躍している選手も多く、そうした選手たちを参考に中盤でのパフォーマンスを高めたいところ。
ただし、19歳とは思えないプレーぶりを披露しているのは確かで、昨シーズンよりも思い切ったプレーが見られるようになっている。まだまだ改善すべき点も少なくはないが、着実にミッドフィルダーとしての階段を登っている。
来シーズンには、中盤に新顔が加わるはずのリバプールにおいて、競争も熾烈を極める。過酷な状況下だろうと、ハーヴェイ・エリオットは幼い頃からサポートするクラブで、歴史に名を刻めるだろうか…?