スコットランド王者はエースを引き抜かれるかもしれない。2年前にパリ・サンジェルマンから加わり、2年連続で20得点以上を記録した点取り屋には、プレミアリーグから数多くの関心が届いている。アーセナルやエバートン、アストン・ビラに、昇格組のリーズ・ユナイテッド…クラブ名を挙げるとキリがないほどに、移籍話が盛り上がっている。
プレミア勢の資金力を考えると、適切な金額でのオファーが届けば、放出も止む無し。エースを失った場合に備えて、セルティックはリバプール若手FWタイウォ・アウォニイに関心を寄せている。ナイジェリアU23代表FWは2015年のリバプール加入と同時に、ビザ取得の問題もあり、ローン修行のキャリアを歩んでいる。
毎シーズン、様々なクラブに貸し出されており、ローン回数は6回にのぼる。チーム数も5クラブを数え、唯一ロイヤル・エクセル・ムスクロンのみ2度在籍経験(2017/18と2018/19)がある。強靭なフィジカルと抜群のスピードでゴールへと迫り、キャリアを通じて35ゴール15アシストを決めている。
これまでリバプールでのプレー経験はないものの、首脳陣は能力を高く評価しているようで、900万ポンド(約12.6億円)前後の移籍金を見込んでいる。クロップ監督も移籍には前向きで、放出で得た現金を他のポジションに使いたいと目論む。
トップチームはフロントスリーに加え、南野やブリュースター、オリギと競争が激しく、食い込むことはほど不可能。アウォニイの将来を考えても、今夏での退団が理想だろう。セルティックが継続的に良い成績を残していない選手に900万ポンドを支払う気持ちがあるかは不明だが、多少値下げしても、移籍金を得るほうが両クラブにとって得策となるはずだ。
ただし、その前にオドソンヌ・エドゥアールがプレミアリーグのどこかのクラブに移籍することが前提となる。ここが実現しない限りは、スコットランド王者は動かない。その場合に備えて、リバプールは移籍先を並行して探さないといけない…