契約の残り期間が刻々と少なくなっていく中、ジョルジニオ・ワイナルドゥムとの交渉は進んでいないようだ。大改革が進むバルセロナの関心が伝え漏れるオランダ代表MFの去就は連日報道されており、ポジションで近しいチアゴ・アルカンタラの移籍報道と合わせて注目の的である。
サポーターの気持ちはワイナルドゥム残留だろう。チャンピオンズリーグ優勝とプレミアリーグ制覇に多大なる貢献をしてきた元ニューカッスルMFには、まだリバプールでスタメンを張れるだけの実力がある。例え、チアゴを獲得したとしても…
新たなチャレンジを求めて飛び出したい気持ちも理解できる。それが世界でも有数の名クラブであるバルセロナに移籍できるチャンスがあれば、かつてのルイス・スアレスやフィリペ・コウチーニョがそうだったように飛びつきたい気持ちもわかる。まだ具体的なオファーは届いてないようだが、フリーでの移籍を是が非でも避けたいリバプールは難しい局面にいることは間違いない。
クロップ監督はプレスカンファレンスで、契約延長の状況について質問されたが、明言を避けて沈黙を貫いた。
「まだ何も決まっているわけではないし、もし決まっていれば、すでにみんなの耳に入っている。」
「だから、私たちは何も話さない。プレスカンファレンスで(契約状況の進捗について)一度も話したことはないし、いまさら変える気もないよ。」
「すべては私たちと選手本人の問題。いまのところは順調で、うまくいっている。ワイナルドゥムはプレシーズンでも体はキレているし、ここ数シーズンは良いプレーをしてくれている。これ以上は何も言えないね。」
選手との関係性が崩れたわけではなさそうであり、そこだけでは安心できる。しかし、契約状況については選手を称えることに話をすり替えており、裏にはいろいろな話し合いが行われている様子が目に浮かぶ。
コミュニティシールドではアーセナルと対戦するメンバーに含まれるワイナルドゥム。新シーズン開幕も迫っており、リバプールとしても、本人としても早めに将来を決めた方が良い気がする。バルセロナの出方を探っているのか、時間は刻々と迫ってきている。