近年のプレミアリーグは、マンチェスター・シティとリバプール2強時代が続いた。昨シーズンにも熾烈な優勝争いを繰り広げ、リバプールに関して言えば、一時は国内リーグのみならず、FAカップ、リーグカップ、チャンピオンズリーグ制覇…4冠を狙える位置にも付いていた。
結果的にはFAカップとリーグカップを勝ち取ったものの、2つのタイトルを逃した。燃え尽き症候群なのか、今シーズンは開幕戦から不調に陥っている。降格圏争いに巻き込まれるチーム相手に複数得点で負けるなど不安定なパフォーマンスに終始し、いまやチャンピオンズリーグ出場権確保は夢物語のように思えるほど。
オーナー陣からの信頼は厚いものの、ユルゲン・クロップ監督解任説が飛び交う。現役時代にはアストン・ヴィラで躍動し、イングランド代表でもプレー経験を持つFWガブリエル・アグボンラホールは、ドイツ人指揮官は崖っぷちに立たされていると強調している。
「私がクロップなら怯えている。」
「もし彼に信用がなかったら、今頃クビになっていただろう。もしアブラモビッチがオーナーだったら、彼はクビになっていただろうね。」
「来シーズン、彼らはチャンピオンズリーグを戦うことはないだろうし、10月にまた苦戦するようなら、幹部たちは選択の余地はないだろう。」
「2年連続で不調なシーズンを送ることはできない。それは十分じゃない。彼はその可能性を知っているからこそ、話題にし続けるのだ。」
「彼は大きなプレッシャーにさらされており、来シーズンの戦いを見せるためにチームを整えなければならない。」
Football Insider
今夏には積極的な補強が予想されるリバプールだけに、来シーズンは大幅な選手の入れ替えが見込まれる。ジュード・ベリンガムやメイソン・マウントらヨーロッパでもトップランクのプレーヤーたちへの関心が噂されている。
マインツやボルシア・ドルトムントでは達成できなかった世代交代を推し進め、ふたたびタイトル争いに絡めるか…ユルゲン・クロップ監督の手腕が問われるシーズンになりそうだ…