兼ねてからリバプールスカウトチームがそのプレーをモニタリングしていると報じられ、獲得を狙っているのが、ブライトン所属DFのベン・ホワイト。昨シーズンはローン先のリーズ・ユナイテッドで印象的なパフォーマンスで、プレミアリーグ昇格に貢献。落ち着き払った守備や足下の高い技術は多くのプレミアクラブの注目を集める。
リバプールはデヤン・ロブレンが退団し、ジョエル・マティプにも移籍の噂が囁かれる中で、ディフェンス陣の若返りと強化を目的に、ベン・ホワイトに強い関心を示している。報道によると、2000万ポンド(約28億円)での獲得を計画しているようだ。リーズ・ユナイテッドもすでに獲得レースには参戦しており、2度のオファーが拒否されているとか。
一方、ブライトンも積極的な補強で来シーズンの飛躍を狙っている。アダム・ララーナをフリーで獲得し、アヤックスからはジョエル・フェルトマンが加入。タリク・ランプティなどの若手も台頭しており、そこにベン・ホワイトが加わるとなると、なんとも心強い守備陣の形成が達成される。
22歳と若く有望で、ディフェンスリーダーになれるポテンシャルを秘めるDFをブライトンが簡単に手放すわけがない。報道の通り、2000万ポンドでのオファーであれば、拒否される可能性が高い。
そんな中、富豪チェルシーが獲得の意思を表明しているらしい。ドイツ代表アントニオ・リュディガーを現金化してまでも、ホワイト入団の可能性を探っている。リバプール加入が迫っていたティモ・ヴェルナーを強奪したように、ホワイトもリバプールひいてはリーズから強奪できるだろうか。
とはいえ、やはりブライトンが非凡な才能を持つ選手を放出するとは考えにくい。よほどの移籍金を積まれればわからないが、プレミアリーグ経験のない選手に法外な金額を提示するクラブは現れないだろう。
リバプールにとっても2000万ポンド以上は評価額を大きく上回るため、金額を上乗せする可能性は限りなく低い。現実的なオプションは1000万ユーロ(約13億円)前後で獲得できるアイサ・マンディ(レアル・ベティス)になるだろう。
はたして来シーズンに向けて、リバプールのディフェンスラインはどのような布陣になるだろうか。注意深く動向を追い続けていきたい。