加入初年度は一定の出場機会を得て、貴重なサブとして活躍し、チャンピオンズリーグ優勝に大きく貢献した。対照的に2019/20シーズンはケガに悩まされ、ほとんど試合に出れない日々が続いた。最終的にはプレミアリーグで出場は7試合のみ。得点はエバートン戦で奪った1点だけで、アシストに関してはゼロ。
不甲斐ない成績で終わったシーズンを過ごしたものの、スイス代表FWにはリバプール退団は考えていないようだ。実力は申し分なく、中堅クラブであればスタメンでの活躍は確実なだけに、不遇のシーズンから多くのクラブが獲得を狙う中、シャキリはリバプールに100%集中し、2018/19シーズンの再現を目指している。
「負傷したときや試合に出れない日々が続いたときは、だれでもイライラする。でも、今シーズンを楽しみにしてるし、チームを助けたい。加入初年度みたいにプレーできるチャンスはあると思うよ。」
「チームとしては、多くのことを成し遂げたい。優れた選手が数多く在籍しているし、全員が準備万端で待機している。いつものように、監督の選択を悩ませたいね。僕もベストを尽くして、クラブが試合やタイトルを勝ち取るため手助けしたいし、それが僕にとって一番重要なことだよ。」
「（来シーズンにむけて）みんな早くプレーしたいし、プレミアリーグを連覇したい。難しいけど、昨シーズンの再現を目指しているし、より多くの試合に勝利したい。」
「タイトル獲得にいまだに飢えている。昨季の優勝は素晴らしかったし、30年の時間はファンにとっても、僕たちにとっても特別な瞬間だった。」
「僕たちは新シーズンが待ちきれないし、全てのゲームに勝ちたい。けど、それが難しいことも理解しているし、他のクラブも勝ちにくる。ほんとに楽しみなシーズンになると思うよ。」
2020年1月に南野拓実が加入し、前線の選手層が分厚くなった。さらにハーヴェイ・エリオットら若手の突き上げもある。その上で、降格したストークから移籍したシャキリ同様に、昨シーズン降格してしまったワトフォードとボーンマスから、それぞれイスマイラ・サールやデイビッド・ブルックスの獲得報道も加熱しており、一層の競争が待ち受ける。
得点とアシストともに高いクオリティを有しているシャキリだけに、フィジカル面さえ整えば、トップチームで一定の出場機会を得れるはずだ。貴重なゴールで鮮烈デビューを飾った1年目と同じような活躍をしてくれるだろう。