今夏の移籍市場でアンドリュー・ロバートソンのバックアップを探していたリバプール。降格したノリッジから北アイルランド代表DFジャマール・ルイスの獲得のためにクラブ間交渉を進めていた。選手本人は控えを受け入れて、移籍を前向きに捉えていたものの、移籍金で合意に至らず…プレミアリーグ王者はオリンピアコスからギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスを加えている。
昨シーズンは初のプレミアリーグ挑戦にもかかわらず、印象的なパフォーマンスを随所で見せたレフトバックには、リバプールのみならず、複数のプレミア勢が獲得を目論んでいた。そんな争奪戦の末、ニューカッスルが1500万ポンド(約21億円)でジャマール・ルイスを手中に収めた。
アントニオ・バッレーカやイェトロ・ウィレムス、ダニー・ローズと左サイドバックとして試されたが、いずれも監督であるスティーブ・ブルースを満足させられず、今回の補強に繋がった。攻撃的サイドバックはプレミアリーグ初戦からスタメンで出番を得ており、さらなる飛躍が期待される。
将来有望なサイドバックであるジャマール・ルイスは、あと一歩で移籍が決まりそうであったリバプールの両サイドバック(トレント・アレクサンダー=アーノルドとアンドリュー・ロバートソン)を褒め称えている。そのため、ノリッジからの移籍にも前向きに捉えていたようだ。
2シーズン連続で、2桁アシストを記録したトレントとロバートソン。サイドバックが両サイド揃ってアシストを量産している状況は以前には考えにくい。極端なまでの攻撃参加に、高い攻撃意欲を持ち、攻守に走り回る…まさにこの2人が近代的なサイドバック像を作り上げており、プレーの参考にしていると認めた。
「参考にしている選手は2人いるね。リバプールのアンドリュー・ロバートソンとトレント・アレクサンダー=アーノルド。彼らは現代のサイドバックの形を作り上げ、攻撃における爆発力は凄まじいよ。」
「チームにとって、彼らがどれだけ必要不可欠かは誰にでも理解できる。それに、重要な役割を担っている。彼らは新たな(サイドバックの)スタンダードを構築しているんだ。」
北アイルランド代表なだけに、ワールドカップやユーロは出場が難しい。それでも、選手単位で言えば、まだ22歳。ニューカッスルで実績を積み上げていき、将来的にはトップチームで活躍できる可能性を存分に秘めている。バックアップではなく、主力としてリバプール加入なんて話も決して絵空事ではないだろう。