センターバック3選手を負傷の緊急事態…先発出場したナサニエル・フィリップスが語ったプレミアリーグデビューへの思い

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Nat makes premier league debut キャリア

ボルトン出身DFナサニエル・フィリップスは、第7節ウェスト・ハム戦で念願のプレミアリーグデビューを飾った。無観客のアンフィールド…望んでいたものではないだろうが、23歳の選手にとってはプレミアリーグでの初先発は誇らしいものとなった。パワフルなヘディングでセバスティアン・アレと競り合い、コーナーキックでは相手のクロスをことごとく跳ね返し続けた。

この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出され、デビューが最高の形になった。フィルジル・ファンダイク、ジョエル・マティプ、ファビーニョと相次いでセンターバックが離脱している中、緊急登板となったナサニエル・フィリップスは見事なパフォーマンスで期待に答えた。むしろ、先制点を献上してしまったジョー・ゴメスよりも、高い評価を掻っ攫った。

昨シーズンはカップ戦のため呼び戻された期間があったものの、基本はドイツのシュツットガルトでプレー。19試合に出場し、着実に経験を積み重ねた。それでも、リバプールにおけるセンターバック序列では上位に食い込めず、今夏での完全移籍が既定路線に思われていた。ローン移籍も報道されていた中で、結局は移籍交渉が進まずに残留していた。

まさかの緊急事態での、まさかのプレミアリーグデビューとなったナサニエル・フィリップスはインタビューに答え、赤裸々に心境を語った。

「ほんとに大きい一歩だ。いつも夢に見ていた舞台だし、僕と僕の家族にとってまたとない機会だった。ほんとに嬉しいし、良い結果を得れて最高だよ。」

「木曜日のトレーニング中に先発を伝えられた。土曜日の試合開始までに何も起こらなければ、プレーするということをね。だから、週末まではコンディションの調整に集中していた。」

「ここ数週間はセンターバックに怪我人が続出していたから、チャンスがあることは理解していた。だからこそ、チャンスを生かすためにも、常に準備万端に整えていた。」

「緊張を解すためににも、試合開始早々に基本に忠実なプレーを徹底できたのは重要だったと思う。あまり難しいプレーを選択しないようにね。」

「時間の経過と共に、うまく試合に入り込めた。とっても楽しかった。空中線も多くて、タフな戦いでもあったけど、たぶん空中線は僕の十八番だね。試合のそういった局面は楽しめたけど、一番大切なのはチームが勝利したことだ。」

「今週末の試合では非常に集中して臨めた。もし次もチャンスがあれば、最高のパフォーマンスを披露するための準備を欠かさない。」

チャンピオンズリーグのメンバーからは漏れているだけに、アトランタとの試合ではリース・ウィリアムズが先発するものと見られる。空中線を得意とするウェスト・ハムだけに、同じく空中線に強いナサニエル・フィリップスの相性はすこぶる良かった。その影響もあるが、安定したパフォーマンスうを披露していた。

ジョエル・マティプやファビーニョが戻ってくるまでは、プレミアリーグで試合出場のチャンスを得る可能性が格段に高まった。だが、全体的な能力値で比較すると、どうしても序列は低くならざるを得ない。軽症と思われるマティプや数週間の離脱が見込まれるファビーニョの復帰がいつになるかが、イングランドDFの出場機会を決定付けるだろう。

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