最悪のニュースが飛び込んできた。インターナショナルウィークに突入し、イングランド代表として召集されたリバプールDFジョー・ゴメスがトーレニング中に膝を負傷してしまった。フィルジル・ファンダイクに始まり、ジョエル・マティプ、ファビーニョ、トレント・アレクサンダー=アーノルドに続き、怪我の連鎖がプレミアリーグ王者を襲っている。
同じくイングランド代表に召集されたバーンリーGKニック・ポープが、練習中に負傷した瞬間について、記者会見の場で語っている。
「ジョー・ゴメスは誰とも接触せずに、ピッチに座り込んでしまった。明らかに強い痛みを感じている様子だった。」
「ゴメスにとって、このような状況になってしまったこと、そしてどれほどの痛みを感じているかが分かるようで辛かったね。」
精密検査の結果、靭帯への影響はないようだが、膝の手術が必要になり、早くてもシーズン終盤までは離脱を余儀なくされる。最悪の場合は、そのままシーズンを終えることになるだろう。リバプールディフェンスは、怪我がちのジョエル・マティプがいつまた負傷するかもしれない。ファビーニョが戻るまで、なんとも不安定な選手起用をしなければいけなくなった。
期待の若手DFリース・ウィリアムズや若手とは言いづらい23歳ナサニエル・フィリップスがバックアップとして控えているが、ジョエル・マティプに万が一のことがあれば、まさかのセンターバックペアを選択せざるを得ない可能性もある。右サイドバックもネコ・ウィリアムズと万能ジェームズ・ミルナーを残すのみで、今夏にギリシャ代表SBコスタス・ティミカスを獲得しておいてホントによかった。
夏休みも少なく、毎週2試合を行う過密すぎるスケジュールに加えて、詰め込まれた代表戦が組み込まれる。トップクラブの選手たちにとっては、休みが全くない状況であり、筋肉疲労がすでに溜まっている。これがシーズン終了まで続くわけであるから、選手の体が心配である。ユルゲン・クロップ監督やジョゼップ・グアルディオラ監督ら試合数の多い強豪クラブの指揮官はこぞって5人交代制の導入を急ぐように声を上げている。
さらに、今年の夏にロシアへと旅立った元リバプールDFで、モハメド・サラーの親友デヤン・ロブレンも自身のツイートで怪我が多いシーズンの要因を説明した上で、警鐘を鳴らしている。
People wondering why there is so many injuries, it’s simple.
— Dejan lovren (@Dejan06Lovren) November 12, 2020
Too many games, impossible to recover, when you know that this year is a weird one(Covid). No proper time off, (personally I had only 8 days off) no proper pre-season and than the crazy schedule!!
今年の冬に、新たなセンターバックの獲得が必須となったリバプールだが、移籍市場が開くまでの2カ月間はとにかく耐えなければいけない。幸いジョエル・マティプが怪我から復帰しており、ファビーニョやトレントも1ヶ月程度の離脱で済むようなので、長期離脱は避けられた。
先述した通り、リース・ウィリアムズやネコ・ウィリアムズなどの若手の奮起に加えて、ベテランのジェームズ・ミルナーにもフル稼働が求められる。加えて、試合に出ずっぱりのアンディ・ロバートソンの離脱に備えて、コスタス・ティミカスも積極的に起用していきたいところだ。緊急事態を乗り越えて、ふたたびプレミアリーグのトロフィーを掲げるジョーダン・ヘンダーソンを期待している。