今シーズンは主力センターバックが相次いで長期離脱。フィルジル・ファンダイクやジョー・ゴメス、ジョエル・マティプを欠いたチームは、ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンに加えて、若手CBナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズでなんとか凌いできた。今冬には、トルコ代表DFオザン・カバクとベン・デイビスを獲得し、枚数の確保に成功した。
しかし、フィリップスはプレミア王者でセンターバックを務める器ではなく、リースも同じくプレミアリーグレベルには程遠い。カバクは今後の試合で実力を証明しなければいけず、デイビスに至っては試合出場すらできていない。ポテンシャルだけで言えば、オザン・カバクが合格点か。買取オプション行使の可能性を残しており、負傷が多いマティプと競わせるに値する能力を持っている。
トルコ代表DFの成長を見守る一方で、補強にも目を向けなければいけない。昨年にクロアチア代表DFデヤン・ロブレンを放出し、誰も獲得しなかった。結果的には、ファビーニョを長期間センターバックとして起用せねばならず、本来のサッカーができずに、低調なパフォーマンスに終始。苦境に陥るリバプールは、今夏の移籍市場において、待望のセンターバック獲得に動き出した。
『The Athletic』によれば、RBライプツィヒ”兼”フランスーU21代表DFイブラヒマ・コナテのリバプール加入が迫っているという。最終合意に向けた交渉の最中であり、兼ねてから噂に上がってきたセンターバック確保が近付いている。契約内容には解除条項の記載があり、4000万ユーロ(約52億円)ほどの移籍金を支払う必要がある。
𝐄𝐱𝐜𝐥𝐮𝐬𝐢𝐯𝐞
— The Athletic UK (@TheAthleticUK) March 29, 2021
Liverpool are in the process of finalising a deal to sign RB Leipzig & France youth international centre-back Ibrahima Konate. #LFC will have to activate 21yo's release clause — thought to be around €40m — to bring Konate to Anfield.
📝 @David_Ornstein
「イブラヒマ・コナテ」の名前は、幾度となく報道されてきた。チームメイトであるダヨ・ウパメカノ(来季からはバイエルン・ミュンヘンへ移籍)とともに、獲得候補に挙げられてきた。トッテナム・ホットスパーなど他のビッグクラブもフランスU-21代表に熱視線を送っており、獲得レースは簡単なものではなかったはず。
RBライプツィヒでは89試合に出場した大柄なセンターバック。走力にも優れ、フィジカル面も恵まれている。激しいタックルで相手の攻撃の芽を摘み取る一方で、最終ラインから前線へのパスでチャンスも作る。ボール扱いも卓越しており、まさに現代的なディフェンダー。大味な部分は否めないが、そこは経験やファンダイクからの教育で、世界的なディフェンダーへと化けるポテンシャルを有している。
イングランド代表DFジョー・ゴメスにとっては、強力すぎるライバルが加入することになる。来シーズンのポジション争いは、さらに熾烈になる。最近の試合では好パフォーマンスを披露するオザン・カバクの完全移籍の可能性も否定できない。そうなれば、5人のセンターバックがスタメン争いを繰り広げることになる。序列が下がるかもしれないマティプが、チームを退団を検討する未来も予想できる。
まだ正式発表があったわけではないが、信頼できるリソース(The Athletic)であり、信憑性は非常に高い。移籍金含め、交渉が順調にまとまるかどうかが今後の鍵。クラブ間合意が締結されてしまえば、問題なく移籍は遂行されるだろう。
来シーズンのオランダ代表DFファンダイクの相棒は誰になるのだろうか?本命はゴメス、対抗馬がコナテ。大穴がカバク、もしくはマティプ。センターバックポジションでさらなる補強は考えにくく、守備陣の刷新も併せて執り行われるはずだ。フィリップスは完全移籍、リースはローン移籍で、それぞれのキャリアを高めていく…と予想している…