2018年冬の移籍市場で、ディフェンダーとしてプレミアリーグ最高額(当時)でリバプールへ加入したオランダ代表フィルジル・ファンダイク。個人的な能力もさることながら、崩壊気味だったディフェンス陣を引っ張り、見事にまとめ上げた。それまで弱点だった守備がいきなり強みへと変わった。さらには、高い打点でコーナーキックから貴重な得点をあげるなど、攻守両面での貢献度は計り知れない。
絶対的なディフェンスリーダーを長くクラブに留めておきたいリバプールは、複数年に及ぶ契約延長を打診する準備をしていると、『Football Insider』が報じている。加入当初に結んだ5年半の現行契約が残り2年となっており、フリーでの退団濃厚で同じくオランダ代表ジョルジニオ・ワイナルドゥムでの二の舞を避けるためにも、早めに契約延長の合意に達したい構えだ。
クラブ最高額を超える給与額の提示も辞さない。£10,400,000(約14億5600万円)と言われる最高年俸を受け取るチアゴ・アルカンタラやモハメド・サラーをも上回る給与で、残りのキャリアをマージーサイドで終えてもらいたいと考えている。
新契約は大幅な基本給アップに加えて、ゴール数やクリーンシート数へのボーナスが加味される。現契約にも150試合出場でボーナスが支払われるなど豪華な契約だが、新たな契約は5000万ポンド(約70億円)以上にも上る契約条項が含まれているそうだ。
今シーズンは相手GKとの接触により大怪我を負ってしまった。シーズンの大半を棒に振っており、今夏開催が予定されているユーロ2020に間に合うかどうか微妙なラインで、負傷からのリハビリを継続している。
来シーズンは完全復活を遂げ、ふたたび最終ラインをまとめあげつつも、ロングフィードで攻撃にも参加し、セットプレーでは複数人にもマークを弾き飛ばしてゴールを決める…そんな歓喜を生み出してくれるはず。