ジョルジニオ・ワイナルドゥに代わる選手を探し続けるリバプールは、最近アトレティコ・マドリードMFサウール・ニゲスへの比重を高めている。3400万ポンド(約47.6億円)を提示した1回目のオファーが拒否されたようだが、それでも諦めていない。
バルセロナが獲得競争に参戦し、選手本人もスペイン国内に留まりたい意向を持っているという報道も出ており、真実であれば不利な立場に追い込まれた。財政面では両クラブとも苦しんでおり、ここまで移籍市場でほとんど出費をしていないバルセロナが幾分か有利かもしれない。
しかし、同じくボックス・トゥ・ボックス型ミッドフィルダーで、守備面も攻撃面も高いレベルのサッカーをチームに与えられるスペイン代表MFにふたたびのオファーを見込んでいる。4200万ポンド(約58.8億円)の移籍金を要求していると言われるラ・リーガ王者に対して、選手譲渡を準備しているようだ。
『Express』によると、元ベルギー代表FWディボク・オリギ、もしくはスイス代表FWシェルダン・シャキリの譲渡を含めた2回目のオファーを検討しており、アトレティコ・マドリードが満足する条件を模索している。
チャンピオンズリーグで一躍ヒーローとなったFWオリギだが、その後はパッとしないパフォーマンスから抜け出せない。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタの加入も相まって序列はガタ落ち。昨シーズンはリーグ戦で9試合の出場に留まっており、ほとんどが途中投入。ベンチ外で試合を迎えることも多かった。
EURO2020で大活躍したスイス代表FWもまた安定したプレーを披露できていない。負傷の影響もあり、2019-20シーズンは試合出場すらままならなかった。昨季こそリーグ戦14試合で出番を得たものの、インパクトを残せずにシーズン終盤はベンチに逆戻り。
ともにリバプールでの居場所を失い、放出候補の筆頭に挙がっており、今夏の移籍市場での退団が濃厚だ。移籍先を探っている状況において、アンフィールドで余剰人員になっている2選手のいずれかをスペイン王者に提案する可能性があるようだ。
日々変化する情報だけに、真意は計り知れない。U-17カテゴリーでアトレティコ・マドリードに加入して以来、ローン移籍を除いてアトレティコ一筋。同クラブで337試合43ゴール19アシストを達成しているMFサウール・ニゲスは、イングランドで新たなチャレンジをスタートするのだろうか…?