地元スウェーデンから2016年にアタランタの下部組織に加わると、3年後にはトップチーム昇格するも半年間の在籍のみでパルマへローン移籍。レンタル先での活躍が認められ、2020年1月にユベントスへと完全移籍したFWデヤン・クルゼフスキ。
その後、ふたたびパルマへの半年間ローンを経て、昨季は初めてユベントスでフルシーズンを過ごした。今年の夏にはEURO2020にスウェーデン代表のメンバーとして出場したものの、コロナ感染で出遅れた影響で、グループステージ最終節とラウンド16のみ2試合の出場に留まった。
昨シーズンは、47試合7ゴール7アシストと立派な成績を残しており、苦しむチームにおいて存在感を発揮。右ウイングやトップ下、センターフォワード、攻撃的MFと様々なポジションで起用されており、高いユーティリティ性は評価を得ている。
市場価値を高めている同選手には、プレミアリーグから強い関心が届いている。『TuttoJuve』によると、リヴァプールやトッテナム・ホットスパー、アーセナルといった強豪クラブが獲得に動いており、選手の動向をチェックしている。
2025年の契約満了まで4年を残しており、クラブにとっても、選手にとっても移籍を急ぐ必要はない。複数ポジションをこなせるプレーヤーは貴重であり、厳しいシーズンを前に放出する理由すら見当たらない。
まだ21歳と年齢も若く、将来が富んでいるだけに、格安での獲得は予測しづらい。リヴァプールは潤沢な資金はなく、アーセナルもブライトンDFベン・ホワイト補強に大金をつぎ込んでいる。トッテナムは、ハリー・ケインを売却した場合のみ豊富な資金力を得ることになり、新たな前線の選手を強化する道筋が見える。
現段階でスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキが新天地を求めることはないに等しい。余剰人員でもなく、財政難で放出しなければいけない状況でもない。あくまで噂レベルではあるが、プレミアリーグで活躍する同選手の姿を観てみたい気持ちも抑えられない…