モハメド・サラーやサディオ・マネらが今冬開催のアフリカネイションズカップ2021に参加する影響もあり、リバプールは兼ねてから前線に新戦力を迎えるために移籍市場で動き回っていた。30歳前後となったフロントスリーの世代交代も念頭に、彼らを脅かせるだけのプレーヤーを追い求めている。
イスマイラ・サール(ワトフォード)やジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)、ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(フィオレンティーナ)ら複数の選手への関心が伝えられる中、RBライプツィヒからDFイブラヒマ・コナテ獲得に留まっていた。
『The Athletic』によると、リバプールが新たにフォワードを補強する見込みは限りなく少ないようだ。それでも、退団が迫っているスイス代表FWシェルダン・シャキリやベルギー代表FWディボク・オリギが売却がうまく進めば、補強プランが変更される可能性を残している。
ユルゲン・クロップ監督は現有戦力に満足しており、南野拓実やハーヴェイ・エリオット、アレックス・オックスレイド=チェンバレンらバックアップ陣にも信頼を寄せている。フロントスリー、ディオゴ・ジョッタ、控え組をローテーションで回していくことで解決を図る。
プレミアリーグ奪還を目指すリバプールにとっては、アフリカネイションズカップが開催される来年1月から2月は正念場。ダブルエースを失うことになる同期間において、ジョッタや南野らがどこまで活躍できるかがシーズンを占う。
1年でチャンピオンシップからの昇格を決めたワトフォードの右ウイングに君臨するセネガル代表FWイスマイラ・サールも同大会に参加予定。抜群のスピードでディフェンス陣を翻弄するウインガーだが、来年以降においてサディオ・マネの後継者として獲得するのが現実路線か。
昨シーズン躍動したウェストハムで、キレッキレのドリブルで攻撃陣を引っ張るイングランド人FWジャロッド・ボーウェンも面白いオプションだ。ただし、ハーヴェイ・エリオットやカイデ・ゴードンも直線的なドリブルを得意としており、若手に期待してみても良いのではないだろうか。
すべてはシャキリやオリギがいくらで売れるかにかかっている。希望している金額を大幅に下回る金額であれば交渉は成立せず、新戦力への扉は閉ざされる。ただし、ある程度は計算できる両選手が残留となれば、それはそれで戦力が維持でき、タイトルチャレンジへの望みを残すことになるかもしれない…