過去数シーズンにわたりプレミアリーグのみならず、世界的にも猛威を振るってきたフロントスリーの平均年齢が30歳直前となり、後継者候補を探すリバプール。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタがすでに一角を担える実力を示している中、さらなる補強を検討している。
アダマ・トラオレ(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ)やイスマイラ・サール(ワトフォード)ら様々なフォワードへの関心が伝わる一方、かねてからレスター・シティに所属する元イングランドU-21代表FWハーヴィー・バーンズも候補のひとりとして伝えられている。
『The Athletic』によれば、リバプールはレスター・シティFWを獲得リストから外せざるを得ない状況に陥る可能性を報じている。イングランド人ウインガーは所属クラブとの契約延長に前向きで、4年契約に合意。移籍金の高騰も予想され、獲得から手を引かなければならなそうだ。
若干9歳でレスターの下部組織に入団した同選手は、MKドンズやバーンズリーFC、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンへのローン移籍で経験を得ると、2019年頃から徐々にファーストチームで出番を増やしていった。
元プロサッカー選手でもあるポール・バーンズを父に持つ元イングランドU-21代表FWは、豊富な運動量で攻守両面での貢献度が高く、躍動的な動きでドリブル突破も魅力のひとつ。通算101試合21ゴール15アシストを記録しており、主力として活躍を続けている。
昨季は怪我によりシーズン後半戦を棒に振ったが、クラブは選手の能力を高く評価しており、新たな契約をオファーしている。現契約の満了が2024年とまだ3年を残しており、レスターがいかに若きウインガーを大切にしているかが分かる。
今回の契約延長により、レスターは同選手は売却対象ではなく、クラブの貴重な戦力だと示したことになる。リバプールにとっては、補強プランに変更を加えなければならず、別のターゲットに注力しなければいけない状況に追い込まれた。
ホームグロウンルールにも対応できる選手だけに損失は大きいものの、若手の成長も目覚ましいリバプールにおいて、ホームグロウンの人数はさして心配する必要がないのかもしれない。今夏の移籍市場に限らず、モハメド・サラーやロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネを脅かすフォワード獲得なるのだろうか…?