オリンピック・リヨンとは個人合意に達していたスイス代表FWシェルダン・シャキリだが、両クラブ間で評価額に差があり、合意がまとまっていなかった。1375万ポンド(約19億円)を要求するリバプールに対し、最初のオファーはわずか400万ポンド(5.6億円)であるから致し方ない。
今夏の移籍市場での退団を示唆していた同選手の希望を叶えるためにも、クラブ同志が歩み寄った結果、移籍金950万ポンド(約13.3億円)での売却が決定した。フランスに渡り、メディカルチェックを受けた後に、正式にリヨンの一員となった。
https://www.ol.fr/en/contents/articles/2021/08/23/xherdan-shaqiri-joins-ol-through-2024
契約期間は3年間。ベンチに座ることが多かったリバプール時代とは異なり、今後はレギュラーでのサッカーを再開できる環境に身を置ける。代表では目立ったパフォーマンスを披露していただけに、輝く日々が待ち受けているだろう。
元ストーク・シティFWを失ったリバプールだが、先日のバーンリー戦で活躍した若手FWハーヴェイ・エリオットを後釜として据える見込み。昨シーズンのローン移籍で才能がさらに磨かれた若きイングランド人ウインガーは本職ではない中盤でも機能しており、まさにシャキリが担っていたポジションを任せられる。
右ウイングのポジションで言えば、昨シーズンにダービー・カウンティから加入した16歳カイデ・ゴードンにも期待がかかる。まずはカップ戦要員として考えられているようだ。プレシーズンでは見事なポテンシャルを見せ付けており、評価は高まる一方。
チャンピオンズリーグ(2018/19)では、準決勝バルセロナ戦ではジョルジニオ・ワイナルドゥムのヘディングゴールを演出するほか、リーグ戦でも貴重なゴールをたたき込んだ加入初年度。シェルダン・シャキリがふたたび輝き、チームの攻撃を司る日も近い…