EURO2016での大活躍により、一気に未来を嘱望されたポルトガル代表MFレナト・サンチェス。同国がヨーロッパの頂点に輝いた大会で名前を売り、ドイツ強豪バイエルン・ミュンヘンにステップアップを果たした。
欧州を代表する選手がひしめき合うバイエルンでは定位置確保には至らず。年々出場機会が少なくなっていく中、スウォンジー・シティへのローン移籍を経験するも、パフォーマンスレベルは戻らずに苦しむ。
キャリアの転機となったのが、LOSCリール・メトロポールへの移籍。フランスでは本来の運動量溢れるプレーや力強さを発揮し、昨シーズンには資金力に勝るパリ・サンジェルマンを下し、リーグ・アン制覇に貢献。今夏のEURO2020でも印象的なパフォーマンスを披露し、ふたたびビッグクラブが関心を寄せ始める。
ジョルジニオ・ワイナルドゥムが退団し、中盤の補強に動いていたとされるリバプールは、この夏の期間ずっとポルトガル代表との関係がメディアを賑わせていた。EUROでの活躍はさらに噂を過熱させ、中盤で幅広いエリアをカバーできるミッドフィルダーはオランダ代表MFの後釜に最適に思えた。
移籍市場も最終盤を迎え、元バイエルン・ミュンヘンMFのプレミアリーグ再挑戦が決まりそうだ。移籍先はかねてから報道されていたリバプールではなく、ポルトガル代表が多く在籍するウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ。
『talkSPORT』のアレックス・クロック氏によれば、ブルーノ・ラージ新監督率いるウルブスが1年間の期限付移籍での獲得に向けて、リールと話し合いを行っている。両者はベンフィカのアカデミーで時間を共にしており、交渉がまとまり次第、改めて共闘することになる。
バイエルン・ミュンヘンのようなメガクラブではなく、かつ代表で旧知の仲であるチームメイトも多くプレーしているウルブスでは、さらなる成長を期待できる。イングランドで躍動するレナト・サンチェスを見れる日も近い…?