次世代への投資を進めるリバプールは、プレシーズンでも好パフォーマンスを披露したカイデ・ゴードンや昨季アカデミーで大ブレークしたFWマテウス・ムジアロウスキーなど数多くの将来有望株を獲得してきた。
今年の夏も、ニューカッスル・ユナイテッドから争奪戦の末、MFボビー・クラークを獲得。アカデミーがさらに充実した。中でも、今シーズン開幕から際立ったパフォーマンスを披露しているのが、元フラムFWハーヴェイ・エリオット。子供の頃からサポートするクラブでプレーを楽しんでいる。
第3節チェルシー戦でもスタメン出場を果たすと、守備の固い相手に対して好調を維持し、効果的なパスに加えて、守備面でも広いエリアをカバー。攻めあぐねたチームにおいて、MOTM級の活躍を見せ、ファンたちの心を一気に掴んだ。
かつてアーセナルで472試合に出場し、イングランド代表としても28試合でピッチに立っているリー・ディクソン氏は、パリ・サンジェルマンに移籍したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと比較し、イングランドU-21代表FWを大絶賛している。
「リバプールでもっとも活躍している選手だろう。スペースを把握していて、ゆっくりとポジションを取る。」
「彼は少しメッシを思い起こさせる。歩き方も似ている。小柄で、ボールが来るのを待っている。18歳にして本物の才能であることは、自信を持って言えるね。」
重心が低く、同じくドリブルを得意とするリバプールFW。サッカーセンスに恵まれており、昨季のレンタルで得点能力やポジショニングなどあらゆる面で向上した。プレシーズンから好パフォーマンスを披露し続け、第2節から2試合連続で先発の座を射止めている。
稀代のドリブラーでもあるリオネル・メッシよりはダイレクトなプレースタイルにも思えるが、リバプールの中心になることは間違いない。モハメド・サラーの後釜として右ウイングを務める可能性も残しており、得点感覚にも優れたプレーメーカーとして中盤を支配する日も近い…?