オーストリアで爆発的な得点感覚を発揮し、ドイツ代表でもデビューを飾っているFWカリム・アデイェミ。フロントスリーの高齢化に伴い、後継者候補を探し続けるリバプール移籍が最近多く報じられている。
センターフォワードやウインガーとしてプレー可能で、得点も量産できるドイツ代表FWは19歳という若さも相まって、非常に魅力的な人材。世界の強豪クラブも溢れ出る才能を持つ若きストライカーを放っておくわけもなく、バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムント、RBライプツィヒらが関心を寄せている。
今シーズンはチャンピオンズリーグなどを含めて16試合11ゴールと驚異的なペースでゴールを奪っており、チームを引っ張る活躍を見せ付けている。『Sky Germany』によれば、ドイツの若きストライカーが2022年の夏に現クラブを退団するのは確実で、移籍金は2500万ポンド(約35億円)から3400万ポンド(約47.6億円)になる見込み。
ザルツブルクに渡る前にはトライアルに招待した過去があるほどに、以前から同選手の動向を観察していたリバプールはすでに代理人と接触を図っていると言われ、最大47.6億円になる移籍金を支払う準備を進めているようだ。
なお、今回の報道ではカリム・アデイェミのキャリアプランとして、今一度海外でのプレーを経験する前にドイツでのプレーが念頭にあると伝えられており、バイエルン・ミュンヘンらドイツ勢の有利を匂わす内容で締め括っている。
近年ではドルトムントで大爆発しているアーリング・ブラウト・ハーランドやハンガリーの至宝ソボスライ・ドミニク、今季からプレミアリーグに舞台を移したファン・ヒチャンらがオーストリアからドイツのクラブへと羽ばたいている。
リバプールではナビ・ケイタが同じくレッドブル・ザルツブルクからRBライプツィヒへとステップアップ。ブンデスリーガでの活躍が認められ、晴れてリバプールの一員となっている。
レッドブル・ザルツブルクとリバプールとの関係は良好。サディオ・マネやケイタのように過去同クラブに在籍した選手が複数所属しており、直接取引では日本代表・南野拓実がチャンピオンズリーグでの躍進でイングランド行きを手に入れている。
今夏の移籍市場では、レッドブル系列のクラブからDFイブラヒマ・コナテ獲得に留まった。ビッグネームを続々と獲得するライバルチームを尻目に、独自の路線で戦うものの、サポーターは補強を望んでいる。
決してビッグネームではなく、将来への投資に近いが、オーストリアでの高い得点ペースを誇るドイツ代表FWのアンフィールド上陸はファンたちの気持ちを昂らせること間違いなく、残る課題は移籍を支払えるかどうかにかかっている…