ユルゲン・クロップ監督は、まだスペイン代表FWアダマ・トラオレ加入を諦めていない?

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Jurgen Klopp has not given up on signing Spain international Adama Traore 移籍

2023年6月末で、同じくプレミアリーグで戦うウルヴァーハンプトン・ワンダラーズとの契約満了となるスペイン代表FWアダマ・トラオレ。今シーズンも切れ味鋭い動きと力強い上半身の筋力で相手ディフェンスを切り裂き、チャンスを演出している。

25歳のウィンガーには、リバプール移籍の噂が近年付き纏っている。チームを率いるユルゲン・クロップ監督が同選手の大ファンであるとも伝えられており、モハメド・サラーやサディオ・マネの後継者ならびにフロントスリーの控えを務められるフォワードを探すクラブの意向にも合致。

リバプールの攻撃パターンのひとつでもあるカウンター攻撃において、威力をいかんなく発揮できるスペイン代表FWは魅力的な人材であることに間違いはない。イングランド生活も長く、アストン・ビラに加入した2015年からイングランド・サッカーに身を置いており、経験値もプラスに働く。

『El Nacional』によれば、契約満了まで残り2年を切った同選手に対して、リバプールは獲得を諦めておらず、クロップ監督は近くチームに加えられることを期待している。所属クラブとは契約延長を交渉を進めており、選手の動向には注目が集まる。

来年の夏になれば、フリートランスファーまで1年を残すのみとなり、2023年1月からはクラブ合意なしに、他のクラブと移籍交渉を行えるようになる。ウルブスはひとりで状況を打破できるアタッカーを手放すつもりは毛頭なく、早く新契約を締結したい。

一方、気がかりな数字も残している。ゴール前で数多くチャンスを迎えるが、得点力は低く、ウルブスでは140試合でわずか10ゴール。サイドから崩して、ペナルティエリア内へのクロスで味方にチャンスを作る仕事を得意としているだけに、多くのゴールを求めるのは酷かもしれない。

しかし、リバプールのウィンガー陣には高い得点感覚が必要なもの事実。サラーやマネ、ディオゴ・ジョッタらはチャンスをしっかりとモノにできるストライカーでもある。彼らの代わりとして少し物足りなさを感じてしまう。

それでも、使い方次第では最大の脅威にもなり得る。圧倒的なスピードと俊敏性、筋力を持つウィンガーが、体力の消耗激しい試合終盤に投入されれば相手ディフェンスが混乱に陥ることは容易に想像がつく。

ジョーカー的な役割としては非常に魅力的。あとは、移籍金次第。サラーやマネの直接的な後継者ではない選手に対して大金は使えない。よって、アダマ・トラオレ自身がウルブスとの契約延長を拒否し、来年夏に同クラブが大幅な減額に応じれば可能性の目が出てくるはずだ。

どう転ぶか分からないだけに、今後もウルヴァーハンプトン・ワンダラーズやリバプール、そしてアダマ・トラオレの動きから目が離せない…

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