プレミアリーグ開幕節ノリッジ・シティ戦で1ゴール2アシストを記録し、今シーズンも量産体制を整えたリバプールFWモハメド・サラー。チャンピオンズリーグ含め、ここまで12試合で15ゴールと驚異的なペースでゴールを積み重ねている。
前節マンチェスター・ユナイテッド戦では、敵地オールド・トラフォードでハットトリックを達成。抜群の決定力にさらに磨きがかかり、ゴール前でノリに乗りっており、現時点ではアンストッパブルな存在となっている。
気がかりな点は、契約延長問題。サラー側が給与倍増を要求をしており、オーナー陣との交渉が暗礁に乗り上げている。クロップ監督やサッカー解説者、サポーターからは給与額がいくらになろうとも新契約締結をすべきとの声が上がるが、給与体系が崩れることが懸念事項となり、契約問題に進展が見られていない。
エジプト代表FWはリバプールへの愛を語っており、キャリアを終えるその最後の日までアンフィールドに残りたい意思を明確にしている。一方で、契約状況については明言を避けており、クラブの判断を待っている状況と発言している。
それでも、不透明さが拭い去れないサラーを巡る新契約問題。『El Nacional』によれば、チームを率いるユルゲン・クロップ監督は、エジプト代表FWの退団も視野に入れており、売却で得た資金を元手に、若き才能に投資するプランも計画している。
レッドブル・ザルツブルク所属するドイツ代表FWカリム・アデイェミや、EURO2020でベルギー代表に選出され、インパクトを残したスタッド・レンヌFWジェレミー・ドクらポテンシャル豊富なアタッカー陣が、獲得候補の筆頭として報じられている。
スペインの2強であるレアル・マドリードやバルセロナが獲得に興味を示していると言われているが、エル・ブランコは来夏にキリアン・エムバペ獲得を目論んでおり、カリム・ベンゼマがいまだ存在感を発揮する一方、ヴィニシウスが急成長し前線の枚数が整いつつある。
同紙によると、そうした背景からクロップ監督は移籍するにしてもバルセロナを選ぶように勧めているらしい。セルヒオ・アグエロは明らかにピークを過ぎており、怪我の回数も年々多くなっている。未来のエース候補アンス・ファティ、今季加入のオランダ代表FWメンフィス・デパイとの前線の最後のピースになり得る。
フランス代表FWウスマヌ・デンベレの去就が依然として不透明。若手が育っているとはいえども、即戦力確保は至上命題。なお、サラー側もレアル・マドリードよりもバルセロナを好んでいると伝えられており、クラブともにメリットのある移籍になるだろう。
しかし、リバプールの優先事項は契約延長。サポーターとしても、ここまで215試合140ゴールを挙げてきたエジプシャン・キングとの契約締結を望んで止まない…