長きにわたり、リバプールが獲得に熱心と言われるワトフォードFWイスマイラ・サール。プレミアリーグから降格した一昨シーズン前には、獲得直前まで話が進み、最終局面において支払い方法で合意できず。その後、同クラブはウルブスからFWディオゴ・ジョッタのチームに迎えた。
ポルトガル代表FWの活躍に加えて、フロントスリーの復調もあり、新たなストライカーが必要ではないようにも映るが、世代交代は避けられない。カリム・アデイェミ(レッドブル・ザルツブルク)が急浮上している一方で、ワトフォードFWも依然として候補の一人だろう。
昨シーズンはチャンピオンシップで39試合13ゴール10アシストと見事な成績を残すと、今季もすでに4ゴールを奪っており、エースの名に恥じない活躍を見せている。将来的にプレミアリーグを代表する選手になる可能性を秘めた23歳のセネガル代表FWを狙うのはリバプールだけではないと、『Daily Mail』が報じている。
そのクラブの名前は、ニューカッスル・ユナイテッド。オーナーが入れ替わり、マンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンを凌ぐ資金力を有するクラブへと生まれ変わり、来年1月に開く移籍市場では注目の的だ。
名だたるスター選手が獲得候補に挙がる中、イスマイラ・サール争奪戦にも加わったようだ。プレミアリーグ含めイングランドでの実績十分な快足ドリブラーは単独突破も可能で、ゴールを奪い切れる得点感覚はどのクラブとっても魅力的なターゲットと言える。
ニューカッスルには、独特なステップでドリブルを仕掛けるアラン・サン=マクシマンがおり、センターフォワードにはカラム・ウィルソンが印象的なパフォーマンスを披露。この2人に、セネガル代表FWが加入すると強力なスリートップが完成する。
他方、リバプールは同選手をサディオ・マネの後継者に据えたい。ともにセネガル代表で戦っており、マネが在籍している間に補強できれば、様々な面でサポート体制を築ける。両ウイングやセンターフォワードでプレーできるだけに、戦術においても柔軟性も与えられる。
ただし、リバプールにとって問題になるのが移籍金。2024年まで契約を残す同選手を安く手放す気は毛頭ないワトフォード。現時点でも主軸を担っており、将来のチーム作りの中核となる選手であり、法外な移籍金が要求されそうだ。
同クラブがセネガル代表FWに関心を示すという報道が少なくなっており、以前ほどの強い関心を抱いていない可能性もある。それでも、そのポテンシャルは本物であり、金満クラブとの争奪戦を制し、いつの日かアンフィールドを歓喜させるシーンに出会えるかもしれない…