かつてリバプールやアトレティコ・マドリードで活躍した元アルゼンチン代表MFマキシ・ロドリゲスが40歳で現役を退いた。2021年12月7日、古巣でもある母国クラブ・ニューウェルズでのホーム最終戦で現役最後の試合に臨んだ。
元リバプールMFは、先発出場を果たすと、58分までプレー。途中交代でピッチを去る際には盛大な拍手で迎えられており、試合終了後にはセレモニーも実施されている。サポーターから愛されたベテラン・ミッドフィルダーは、インスタグラムで引退について言及している。
「まさか来るとは思わなかった瞬間、あるいはサッカー選手としてはたどり着きたくない瞬間がついにやってきた。プロとしてのキャリアを閉じる時だ。」
「とても難しい決断だけど、とても落ち着いている。長い年月、サッカー選手としてのキャリアを歩んできたが、持つ力を最大限に発揮し、完全に出し切ったと思う。もう何も出せるものはないよ。」
ニューウェルズで頭角を現したマキシ・ロドリゲスは、2002年にエスパニョールに加入し、活躍の舞台をラ・リーガへ移す。同クラブで111試合26ゴールと見事な成績を残すと、3年後にはアトレティコ・マドリードにステップアップ。
スペインの首都でも156試合44ゴール18アシストと変わらない活躍を見せ、2010年にはリバプール移籍を勝ち取り、プレミアリーグ初挑戦に踏み切った。アンフィールドでは貴重なチームメンバーとして、73試合17ゴール7アシストを記録している。
豊富な運動量に加えて、エネルギッシュなプレーはイングランドでも愛され、決して常にレギュラーを張っていたわけではないが、プロフェッショナルのお手本のような振る舞いは、チームメイトからも愛されていた。
2011年冬にアヤックスから加わったルイス・スアレスは、マキシ・ロドリゲスが移籍する2012年夏までの約1年半にわたり、同じチームで切磋琢磨した経験を持つ。国は違えど、同じスペイン語を母語とする選手同士であり、関係は深かった。
引退試合となった12月7日の翌日に、現在アトレティコ・マドリードに在籍するウルグアイ代表FWはマキシ・ロドリゲスに対して、これまでのキャリアを称えつつも、優れた人間性も踏まえ、心温まるメッセージを残している。
「親愛なる友よ。昨日はあなただけでなく、サッカーを愛するすべての人々にとって、とても特別な日だった。」
「君はプロとして歩んできた価値を証明するが如く、豪勢な最後を迎えた。選手としてだけでなく、人間性の素晴らしさを象徴している。」
「これまでの輝かしい実績を祝福します!」