フィルジル・ファンダイクやジョエル・マティプ、イブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメスとプレミアリーグでも屈指のセンターバック陣を有するリバプール。リース・ウィリアムズやビリー・クメティオら有望な若手も成長を続けている。
しかし、現時点でファーストチョイスのセンターバックコンビであるファンダイクとマティプはともに30歳の大台に足を踏み入れており、急激な運動能力の低下に見舞われてもおかしくない年齢に差し掛かっている。センターバックのため、他のポジションより寿命は長いが、将来を見据えた投資は必須だ。
最近ではバルセロナDFロナルド・アラウージョへの強い関心が報じられるリバプールだが、過去に興味を抱いていると言われたシャルケDFマリック・チアウにも継続的に注視しているようだ。
『Sky Sport Italia』によれば、ACミランは守備陣を強化する目的で、この冬でのドイツU-21代表センターバックの獲得を目指している。交渉はまだ初期段階だが、ACミランはリバプールも興味を持っていることに対して心配を抱いており、懸念事項になっている。
移籍市場に詳しいイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏もACミランが交渉を行っている事実を公表しており、シャルケとの交渉は難しいものになると断言した上で、獲得リストに掲載されていることを強調している。
AC Milan are considering young talents and potential opportunities as new centre back. Schalke defender Malick Thiaw’s one of the names in the list for the final days of the window, per @ManuBaio on @SkySport. 🇩🇪 #ACMilan
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 25, 2022
Not easy negotiation with Schalke – but he’s in the list.
高身長に恵まれたフィンランドにもルーツを持つドイツU-21代表DFマリック・チアウ。空中戦だけでなく、足元の技術も確かで、前にボールを持ち運ぶこともできる。タックルなど激しいディフェンスも行える現代的なセンターバックのひとり。
シャルケのアカデミーからトップチームデビューを飾っているところから、シャルケの先輩であるジョエル・マティプにどこか似たプレースタイルを持っているように思える。年齢はまだ20歳と魅力的で、所属クラブは昨シーズンにブンデスリーガから降格しており、移籍判断も止むを得ないだろう。
ACミランがこの冬の間に獲得にたどり着く可能性もあるが、もしもリバプールが関心を継続していることが事実で、今夏まで移籍先が決まらなければ十分に獲得候補のひとりに挙がっても不思議はない。
ただし、近々補強すべきポジションではないことを踏まえると、近い将来にアンフィールドに加わる確率は限りなく低い。可能性があるとすれば、ジョー・ゴメスの放出が決まった場合くらい。クロップ監督は同選手の能力を高く評価しており、”もしも” が実現するのも考えにくい。
いずれにせよ、高いポテンシャルを有するシャルケDFマリック・チアウの次なるステップアップとなるクラブはどこになるのだろうか…?